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1月17日(火):疾風に勁草を知る

昨日は帝国データバンクの2022年におけるフィットネスクラブの倒産件数に関する記事をもとに私見を記しました。

同記事によれば2022年に発生したフィットネスクラブ運営会社の倒産は27件で前年(9件)から大幅に増加したほか、年間で初めて20件台に到達し、リーマン・ショック直後で需要が大きく後退した2008年の13件をも上回って2000年以降で過去最多という状況です。

直接的な引き金はコロナによる影響とエネルギーコスト上昇の2点ですが、そこに至る背景を遡ればコロナ以前のクラブ運営の在り方に起因すると思います。

フィットネスクラブとしての中核的な価値である身体をより良く変えることがぼやけていたり、関係性が希薄になっていたほか、空間提供や時間消費、効率重視に傾き過ぎていた面は否めません。

自分たちが今から7年前に小型クラブ運営に舵を切ったのも、先の違和感や矛盾に端を発していましたからね。

個人的にはこれらの歪みに当時から危うさを感じていたし、そのニーズとのギャップから業界の再編につながる懸念も抱いていました。

今回のコロナを経てのフィットネス業界の再編は「疾風に勁草を知る」の諺の通りでしょう。

こちらは「強い風が吹いた時にこそ倒れない丈夫な草が見分けられる」との意味合いなので、業界が安定している時には企業間の差や問題は見えにくいものの、こうして一たび強い逆風が吹くことでその違いが鮮明に出てきたといえます。

だからこそ平時から一定の危機感を持つことが必要だし、そのためには定期的に適切な問いを立てることじゃないかと思います。

私の場合であればドラッカーの問いから自分たちの事業、取り組みについて定期的に反芻することが一番しっくりきます。

具体的には「われわれの使命は何か」「 われわれの顧客は誰か」「 顧客の価値は何か」といったことなどです。

そうやって顧客の本質的なニーズは何なのか、顧客は何にお金を投じているのか、価値と価格のバランスはどうなのかを定期的に見つめ直していくと、顧客のニーズから大きく乖離することは防げると感じます。

業界が大きく変動している渦中なだけに、改めて先のような問いを立てて自分たちの在りようを再考するタイミングだろうと思います。

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