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10月18日(水):大麻の摘発に占める若年層比率が7割に

少し前には日大アメフト部や東農大ボクシング部など、学生内での違法薬物所持や使用が明るみになって若年層への薬物使用まん延が懸念されていましたが、本日はそれに関連した話を少しばかり。

神奈川県警から発表された2022年の薬物関連の事件で摘発(逮捕・書類送検)されたのは計916人で、そのうち大麻の割合は過去最多となる約51%で覚せい剤を上回ったといいます。

とりわけ大麻の摘発者に若年層が占める割合が年々高まっている状況で、30歳未満が占める割合は以下のように推移しています。

・2018年:57%
・2019年:63%
・2020年:70%
・2020年:72%

また大麻によって摘発された実人数では2012年に200人弱だったものが、2021年には600人弱となっており、10年で約3倍に増えた状況です。

この点は神奈川県だけに限ったことではなく全国的にも同様な傾向で、警察庁が発表した数字でも大麻の摘発人数が増加し、なおかつ10~20代の若年層が占める割合が7割に達するなど高止まりしています。

大麻が若い世代に広がった背景として注射器などを遣わずにたばこの感覚で吸引できることに加え、最近はネット経由で入手しやすい点が挙げられています。

加えて昨今は短期間での高額報酬に目がくらんで闇バイトから詐欺や強盗などに加担してしまう若年層が増えているように、お金欲しさに安易に薬物の売買に手を出してしまう学生もいて、そこを媒介にして同世代の知人や友人から誘引されて大麻の使用に陥ってしまう若年層も増えているのだと思います。

普通に生活をしていれば本来的に薬物なんて自分とは違う世界の縁遠い存在であるはずのものですが、いまの若年層にとっては思いがけない形で自分の近くに姿を現してくる可能性があることを知っておく必要があるでしょうね。

人生に失敗はつきものだし、やり直しがきくものでもありますが、それでも違法薬物の場合はひとたび足を踏み入れてしまうと、そこから脱するのは難しいでしょうし、自分だけでなく周囲の人も巻き込んで壊れてしまうものが大きいだけに看過できない類です。

昨日は摂食障害の子どもが増えている現状に触れて周囲の大人が注意を払っていく必要性に触れましたが、本日に取り上げた違法薬物にしても若年層の当事者たちが気をつけるのはもちろんのこと、周囲の大人も含めてそれを遠ざけていくことが大切だろうと思います。

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