「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論218」

みなさん こんにちは アバター近藤です。

「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌(元々はクラブマネジメント誌としてスタート)のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。

「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~クラブマネジメント通巻第31号(2000.11.25発行)「定着志向のクラブ経営(GH&FCオーナー ジョー・シルリ氏)」29~※名称等は当時、一部文章省略

顧客サービス

どのようにオペレーションしているのかを具体的に話しましょう。

まず新入会者が来られたら、スタッフはこのラインの先端にご案内します。

すると最初のゾーンのインストラクターが近づいて、まず自己紹介をします。

これは基本的にレストランのオペレーションでウェイトレスがゾーニングされた各所を担当するのと同じシステムです。

各ゾーンには、その時間帯の利用者数に応じて1~4人のインストラクターが配置されています。

人数は機動的に変わります。

もしこのゾーンにいてすることがなくなったインストラクターがいる場合はSVの指示のもと、マシンジムの別のエリアでメンバーのトレーニングのサポートをします。

例えば、メアリーさんというメンバーがいたとします。

メアリーさんが1台目から3台目までのマシンをする時にはゾーン1を担当しているインストラクターがケアをすることになります。

そしてそのインストラクターは各マシンでメアリーさんにマシンのセットアップをし、マシンの使用方法を説明し、そして実際にやって貰いフォームをチェックします。

そして、メアリーさんが4台目のマシンに向かうところで、ゾーン2のインストラクターにバトンタッチ、つまりメアリーさんを次のインストラクターに紹介するわけです。

先ほどと同じようにしてインストラクターはメアリーさんのトレーニングをサポートします。

その次のゾーンでも同じようなことが繰り返されます。

ですから、ここのインストラクターは各ゾーンに来られるメンバーのそばにすぐに近寄っていって、その方のトレーニングのサポートをすることが、仕事内容のすべてになるわけです。

インストラクターは最低1つのマシンにつき2回のコンタクト(声掛け)をすることになっていますので、メンバーが1列9台のマシンでトレーニングをすると計18回コンタクトできるようになります。

~ここまで~

前回触れました、思想について改めた場合、システム構築のポイントは記事で大きく2点、示唆しております。

1つは基本の役割分担を明確にすること、そしてもう1つは臨機応変にオペレーション変更できる司令塔(記事ではSV)を設置することだと思います。

ここ20年の間でジムの重要性を感じつつも、実際はワンオペを放置していたり、司令塔となる社員トレーナーがジムにいないなどの傾向は相変わらずでしょう。

さらに今回のパンデミックを言い訳に、削減する方向に動いているクラブも多いことを考えると、会員数大幅減の本質的要因を解消しようという流れには全体傾向としてなっていないと言えます。

本日もお読みいただきありがとうございます。


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