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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論429」

フィットネスビズ

みなさん こんにちは アバター近藤です。

「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。

「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~Fitness Business通巻第7号(2003.9.25発行)「業態の研究」23~※名称等は当時、一部文章省略

Ⅲ業態の分析

(5)パブリック系のフィットネスクラブ(ワンコイン型時間制コンビニエンスクラブ)

強みの源泉

ジョイフィットのような業態の強みの1つは一般的なクラブと異なり、はっきりと「時間制」を打ち出しているところにある。

利用者は会員制の「束縛」にとらわれることなく、「好きなとき、好きなだけフィットネス」(※「ジョイフィット」のキャッチコピー)ができると感じ、気軽に参加してくれる。

また、標準的なクラブに既に入会しているお客様がセカンドクラブとして登録して利用してくれることもある。

好みのレッスンやインストラクターを求めて利用したりすることもあるわけだ。

「ジョイフィット」が札幌市内に1号店を出店した際に示した集客力はこの業態のパワーを端的に物語っている。

2001年の11月、2,000円の登録料を先着500名(3日間限り)まで無料で受け付けるとして、7.5万枚のチラシを配布したところ、配布当日の朝2時間で500名の受付を終了、結局3日間で6,000名の登録を受け付ける結果となったのだ。

登録者のほとんどがフィットネス初心者だった。

本誌の調べでも生活者がクラブを選ぶ時に重視する要素として「立地」の次に「施設」と並んで「料金」を挙げる生活者が多いことが分かっている。

「料金」を参加しやすい形にして敷居を下げたことによって、これまで気にはなっていたが入会をためらっていた層が多数、クラブに近づいてくれたのであろう。

「標準的なクラブ」ではこの料金システムは取りにくい。

「ジョイフィット」では「時間制」で一定数集客した上で、月会費制へとうまく移行を促し、会員定着~収益安定化の流れを作っているのである。

最近では集客手法にも工夫を加え、複数同時入会の場合、月会費が一定期間割り引かれる会員種別なども設けて、さらなる集客と月会費を支払う会員への移行促進を図っている。

~ここまで~

前回も触れましたが、この「時間制」の料金システムは顧客の利便性という点では、非常に優れているため、登録料無料のキャンペーンを実施すれば、相応の反応が出ることは、今であれば当たり前だと分析することができます。

例えば、利用する機会がほとんどなくても、登録料無料であれば、ツタヤやスーパー銭湯などの会員にかなりの人がなることと理屈は変わりません。

従って、大事なのは「時間制」会員からどれだけの方が、「月会費」会員に移行し定着したかが重要であって、実際は様々な施策を打っても、それほど移行しなかったことが、「時間制」会員の収束に繋がったのだと思われます。

最近だと、ネットカフェで「時間制」を取っている快活クラブの24Hジム「快活クラブFIT24」が月会費制ワンプライスで運営していることが、分かりやすい結論と言えるでしょう。

本日もお読みいただきありがとうございました。


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フィットネスビジネス(ジム運営)に関する情報プラットフォームとして、コンサルタントとしても知られている代表伊藤友紀等による役立つ記事を閲覧することができます。 ①伊藤友紀の「ビジネス・リフティング365」②目指すはフィットネストレーナー③アバター近藤の「フィットネスビジネス学」