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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論216」

みなさん こんにちは アバター近藤です。

「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌(元々はクラブマネジメント誌としてスタート)のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。

「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~クラブマネジメント通巻第31号(2000.11.25発行)「定着志向のクラブ経営(GH&FCオーナー ジョー・シルリ氏)」27~※名称等は当時、一部文章省略

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2つ目のツールは「清潔な施設」です。

これも私が見た日本のクラブはたいへんよくできていました。

GH&FCには専任の清掃スタッフもいますが、施設をきれいにすることは、全員の責任にしていて、スタッフの誰もがゴミを見つけたら拾うのが当たり前になっていますし、汚れを見つけたらきれいにするのも当たり前になっています。

メンバーが競合クラブに移ってしまう理由に「施設が清潔でない」や、「時代遅れのマシンまたは故障が多い」がありましたね。

私たちはこれらを排除しなければなりません。

3つ目のツールは「パーソナルアシスタンス」です。

これは、メンバーがクラブにきてマシンを利用する時に、毎回、インストラクターがアシスタントをすることを指します。

私たちはこの方法でたいへん成果を出しています。

この方法は次のようなメリットがあります。

(1)メンバーにとっての不安や気後れを取り除くことができる

(2)メンバーに、より高い成果を提供できる

(3)メンバーが退屈に感じたり、やる気を失うことを防ぐことができる

(4)「人はなぜやめるのか」での退会理由に挙げられていた「スタッフが気にかけてくれない」という状況を改善することができる

GH&FCではこのパーソナルアシスタンスを行う専用のエリアを設けています。

これはオーナーであるシルリがクラブ開設当初から採り入れているシステムで、「ストレングスサーキットライン」と呼ぶものです。

~ここまで~

この「パーソナルアシスタンス」はまさに小型クラブで実施していることそのものですが、総合型クラブなどでも、それに近い初心者向けマシンラインを設定しているクラブは、それなりにあるとは思います。

ただそれが機能しているかと言えば、ほとんどのクラブが名ばかりの状態になっているのが現実のようです。

何故、そのような状態になってしまうかの根本原因は、やはり記事のテーマである「定着志向」が現場に根付いているかが問われているように思います。

そしてそこには思想とシステムの両方が必要であるとも言えます。

明日以降の具体例は大いに参考になるでしょう。

本日もお読みいただきありがとうございます。


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