5月18日(水):シン・サッカークラブ経営論

先般に読んだ書籍「弱くても稼げます シン・サッカークラブ経営論」が面白かったので本日はそれに関連した話を少しばかり。

同書はスポーツビジネスであるプロサッカークラブ経営について触れたもので、とりわけ規模の小さいスモールクラブにフォーカスをした内容です。

著者が実際にクラブ発足からJリーグ加盟までを手掛けた事例や現在進行形で取り組んでいる新たなクラブづくりなど、J3やそれよりも下のカテゴリーでの地域密着で持続可能なクラブ経営の在り方に触れています。

組織論からブランディング、そして地域との関わり方など、その領域は多岐にわたります。

そのなかで私たちフィットネスクラブに置き換えて考えた時に、もっとも足りていないのは地域に対する活動だなと思いましたね。

Jリーグ加盟を目指すようなサッカークラブは地域にとってシンボリックな存在になりえるものですが、一方でサッカーは生活必需品ではないからクラブを立ち上げたからといって諸手を挙げて賛同、支援をしてくれる方ばかりではありません。

地域に対して存在や意義を認めてもらい、根気強く働きかけをしながらスポンサードをしてもらったり、応援をしてもらえるような関係性をつくっていく必要があります。

私たちフィットネスクラブも地域密着を標榜するところが多いですが、本書で触れられているほど地域に対してアプローチができているかといえば、そうではないですね。

大型総合クラブであるほど設備にしろ人的資源にしろリソースはたくさんあるし、受け入れているお客様層も人数も幅広いので、地域にとって果たしていける役割は非常に大きいものがあります。

そのことを考えると「もっとやれることがあるな」というのが率直な感想です。

この数年、自社では小型クラブの運営に軸足を置いてきた面があるからこそ、その対比として大型クラブが持つポテンシャルの大きさが改めて理解できるようになりました。

だからそれらを最大限に活用しない手はないな、と感じています。

コロナ禍で大型総合クラブが曲がり角に差し掛かったのは間違いないので、クラブを再構築するにあたってプロサッカークラブを参照してみるのもひとつだと思います。


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