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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論495」

皆さん こんにちは アバター近藤です。

「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。

「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~Fitness Business通巻第12号(2004.5.25発行)「カーヴス創始者ギャリー・ヘヴィン氏に聞く」6~※名称等は当時、一部文章省略

ー業界の専門家の中には、カーヴスのフランチャイジー達が持つフィットネスの専門知識や技術を疑問視する人もいますが、各フランチャイジーが効果的で安全にエクササイズを提供するだけでなく、ビジネスでの成功も確かなものにするために何をされていますか?

GH
ビジネスの成功確率については、これまで97%となっています。
これは大手フランチャイズ企業の中では最も高い数値です。
我々が提供しているものが生理学的にどうかということは、常に私の最大の関心事です。
カーヴスのプログラムは本来安全にできています。
使用しているマシンは油圧式なので、メンバーがマシンを利用する時、液体が相手ということになります。
ですから、負荷をコントロールしたり、正しいフォームを保ったりできなかったとしても大きな怪我に繋がることはほとんどありません。
それでも我々は継続的にワコで1週間の研修を行い続けています。
これはACE(米国のインストラクター認定資格の1つ)の継続教育3単位が付与される確かな内容のものです。
新しい施設がオープンする場合は、この研修に参加して貰った後にその施設にメンターを派遣して4日間フランチャイジーのスタッフと一緒に仕事をします。
全ての基本的な情報ーどのようにワークワウトをするのか、どのように栄養の知識を教えるのか、どのようにクラブを経営するのかなどーはDVDにもまとめています。
また、地域ごとや全国的な規模でのコンベンションを行い、様々な分野の専門家に話をしていただいています。
また今では、先ほどお話しした自社開発の認定プログラムがあり、これが成功をより確実にするうえで非常に強力なものになっています。

ー先日、ウィスコンシンのカーヴスフランチャイジーが男女差別禁止法により特定の性別のみを受け入れるクラブを排除する規制に風穴を開けたとお聞きしました。同州での出店許可を得るためにカーヴス本社も何らかのアクションをとったとお聞きしましたが、そのことに関して少しお話しいただけますか?

GH
ウィスコンシン州には公共施設法があり、フィットネスクラブは性別による入会制限をしてはいけないという州の法律があったのです。
すなわち男性専用または女性専用のクラブをつくることが禁止されていたということです。
そこで何人かのカーヴスのフランチャイジーが力を合わせてロビイストを雇い、新しい法律の原案をまとめ、提出しました。
正式に議会を通過させて問題を解決しようと力を尽くしました。
昨年5月、この取り組みに着手してから6ヶ月後、州知事でもあるジム・ドイル氏がこの新しい法案「カーヴス法」にサインをし、施行されたのです。

~ここまで~

日本国内のカーヴスも、勤務経験者の話によると、非常に本部のフランチャイジーマネジメントが効いていて、システムやツールのサポートは手厚いようです。

ただ記事にある懸念、つまり現場のスタッフは果たして、身体についてどれだけの専門知識や指導力があるのかという点については、日本でもフランチャイジー各社の自助努力に委ねられている部分が大きい印象です。

聞くところによると、お客様がひっきりなしに入退場を繰り返すような運営状態ということですから、その隙間に個別フォローを行い、成果を提供することは相当に難易度が高く、その部分を標準化することは難しいのではないかと推測されます。

本日もお読みいただきありがとうございました。


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