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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論494」

皆さん こんにちは アバター近藤です。

「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。

「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~Fitness Business通巻第12号(2004.5.25発行)「カーヴス創始者ギャリー・ヘヴィン氏に聞く」5~※名称等は当時、一部文章省略

ー会社の運営パフォーマンス(総売上高、利益率、フランチャイジーへのサービス提供など)を改善するために何をされていますか?

GH
今年の中頃までに、北米のマーケットは売り切れの状態になるでしょう。
8,000~8,500軒で頭打ちになると思います。
その時には、資源の大部分を、成長促進から、品質向上へと移行させたいと思っています。
IT技術を活かすために既に何百万ドルの投資を行っており、また、ベイラーの「エクササイズ&スポーツ・栄養学科」に我々のワークワウトと減量プログラムを改善するための研究資金として500万ドルを投資しました。
また、ニュージャージーのトーマス・エジソン州立大学での健康&ウェルネス検定に寄付金を提供しました。
我々はまた、カーヴス独自の認定制度を構築しており、インターネットを通じて世界中どこからでもこれが受けられるようにしています。
これはサービスと教育のスタンダードを維持するうえで非常に役立っています。
将来的には、全フランチャイジーにこの資格認定を取って頂きたいと思っています。

ーカーヴスにアキレス腱はありませんか?競合の中で脅威となることは何でしょうか?

GH
もし我々の強みが施設にあるとすれば心配するでしょう。
ですが先ほどお話ししましたように、我々の成功はそこで得られる成果であり、それは我々のサービス第一の哲学に立脚したものです。
我々を成功に導いたのは、サービスビジネスを構築してきたことにあるのです。
これは他社の誰もが本当に理解してこなかった部分であり、またすぐには真似ができない部分でもあります。
もう一つ重要なことは、「これでいい」という状態が「これでいい状態であり続けられる時間は短い」ということを理解していることです。
だからこそ、我々は今、成功している商品をさらに改良するために500万ドルを投じたのです。

~ここまで~

クラブにとっての脅威が競合ではなく、自クラブの内にあるという指摘は当社小型クラブを見ると非常に良く分かります。

ハードに魅力を感じて入会されることは基本的にありませんので、レッスンやパーソナルトレーニングから受け取ることができたベネフィットが継続の判断軸になるからです。

つまりそれは、トレーナーの指導や接客がほぼ全ての評価対象ということを意味します。

当然ながら近隣クラブの動向は確認しますが、一番見ていく必要があるのは、トレーナーの提供サービスから顧客がどれだけベネフィットを受け取れているかという点に尽きると思います。

本日もお読みいただきありがとうございました。


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