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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論342」

みなさん こんにちは アバター近藤です。

「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。

「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~Fitness Business通巻第5号(2003.3.25発行)「カーディオエンタテインメントー快適化するカーディオ環境」~※名称等は当時、一部文章省略

カーディオ(心肺持久力系エクササイズ)エリアが進化してきている。

プラズマディスプレイパネル(PDP)採用のワイドテレビによるカーディオシアターやインターネットと接続したモニター(タッチパネル)一体化型バイクの設置、さらにはケーブルテレビやCS衛星放送の普及から豊富になったプログラム(番組)の放映など、カーディオ環境を整備する動きが顕著になってきている。

キーワードはエンタテインメントだ。

1.ハードのエンタテインメント化

家庭にも普及しているPDPのワイドテレビが、ようやくクラブでも取り付けられるようになってきた。

段差を付けてカーディオマシンを置く、本家本元の「カーディオシアター」を備えたらかなり経験価値が増すだろう。

また、カーディオ系のマシン各1台毎すべてにプライベートモニターを取り付けるクラブも増えてきている。

中にはモニターをインターネットと接続させ、タッチパネル方式でマシンの使い方等各種クラブ情報の受け取りや、メールチェックなどが出来るバイクを置くクラブも出てきている。

といってもこれらはすべて日本以外での話だが。

しかし近い将来日本の状況も変化してくるだろう。

2.ソフトのエンタテインメント化

ケーブルテレビやCS衛星放送の普及から多様なプログラムを安価で受信できるようになってきている。

例えば、ジェイ・スカイ・スポーツの場合、導入店舗数が多いほど法人契約料金は安価になる。

プログラムの内容もエアロビクスあり、国内外のサッカーあり、野球あり、で充実している。

そのため、現在、大手・中堅クラブを中心に採用が進んでいる。

3.アクセスフリー化とストレスフリー化

ハードとソフトを充実させても、アクセスを簡単にしないと会員に使っていただけない。

そこで、先行クラブはイヤフォンを無料で貸し出したり、あるいは入会時にプレゼントしたり、また専用のイヤフォンが当たる抽選会などを催したりしている。

さらに、チェーン店の場合、独自のプログラムを作ってクラブで放映することも考えられる。

要は、会員がストレスなく簡単に利用できるようにして、継続利用を促すことが大事ということである。

~ここまで~

上記の展開は、記事にある通り、日本でもこの20年で実現しました。

逆に言うと、カーディオマシンを置いてあるクラブで、これらを実施していないと遅れていると既に見なされてしまうと思います(20年前に実現させていた海外と比べると日本自体が全体的に遅れてはいますが)。

つまりこれらの設置は必須ということで、現在は顧客を特別に魅了するアイテムとはならないことを知っておくべきでしょう。

それこそ今はスマホをマシンに置いて好きな番組(サブスク利用やYouTubeなど)も普通に観られる時代になっております。

いまだに、チラシやHP等で「カーディオマシン全台にTVモニターが付いていて、ながらトレーニングが出来ます!」などをうたい文句にしているクラブは、もはや時代遅れと言えます。

本日もお読みいただきありがとうございました。


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