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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論777」

皆さん こんにちは アバター近藤です。
「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。
「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~Fitness Business通巻第33号(2007.11.25発行)「フィットネス業界の声を政治に届ける具体的方法」1~※名称等は当時、一部文章省略

米国を始めとする多くの国々で、肥満や運動不足などに起因する健康問題と財政問題が深刻化している。
しかしながら社会は問題ばかりを取り上げる傾向にあり、解決への取り組みはあまり進んでいないのが現状である。
現在、IHRSAの公共政策チームでは、こうした状況の打開を目指して、全米10万名以上のフィットネスプロフェッショナルを束ねて、効果的に行政担当者や政策立案者、また一般向けにメッセージを届けるための様々な活動の準備を行っている。
「IHRSA草の根イニチアチブ」と名付けられたこの活動は、行政担当者や政策立案者に対するロビイング活動と健康づくりの啓発活動の双方から構成されている。

「IHRSA草の根イニチアチブ」への参加には、多大な時間や労力は必要ない。
地元の行政担当者や政策立案者と良好な関係を築き、彼らに影響を及ぼしていくためのポイントを、一定の期間の間に着実に押さえていけば良いのである。
以下に、連邦政府や州政府に対してインパクトを与えるために私たちフィットネスプロフェッショナルが出来る最初のステップをまとめてみた。

最新情報を得る
IHRSAでは「連邦政府レポート」というEメールニュースレターを発行している。
その週に起こった議会や行政の健康関連の動きをサマリーしている。
どの議員がどの(健康関連の)法案の支持に回ったのか、またIHRSAが連邦政府に対してどのような活動を行っているのか、といった情報も掲載している。
ぜひIHRSAのホームページからこのニュースレターにサインアップしていただきたい。

現状に関する理解を深める
この問題に関するこれまでの流れを大局的に理解しておくことは、行政担当者や政策立案者に手紙や電話でコンタクトする際に、自信を持って堂々と振舞うためにも重要である。
連邦政府の法案に関しては該当ホームページにまとまった情報が掲載されている。
また州別のページでは各州の取り組みについて読むことが出来る。

地元議員にEメールを送る
上述のページでは各州から選出された議員の名前とコンタクト先が検索できるようになっている。
さらに、議員にコンタクトする場合のポイントもまとめられているので、それを参考に、フィットネスクラブでの運動習慣が人々や社会にどのようなインパクトをもたらすことが可能かをEメールで議員に伝えよう。
草の根活動のメンバーの役割は、政策立案者に対して健康関連の法案が地元コミュニティにどのようなインパクトをもたらすのかを分かりやすく伝えることである。
統計の数字を延々とプレゼンテーションするのはロビイストに任せればよい。
草の根活動においては、数字ではなく、政策立案者の感情に訴えるパワフルなストーリーを伝えることで、彼らの支持を獲得していいくことが最も大切である。
そのため、エクササイズの経済効果に関する数字を一通り伝えた後は、肥満によって各種の健康リスクや生活のリスクを抱えた人が、クラブに通うことでどのようにそれらの問題を乗り越えていったのかを、あなたのクラブのメンバーの実例を出して具体的に伝えよう。
併せて、あなたやあなたのクラブに関する情報、あなた自身の個人的な体験についても効果的に伝達すれば、このテーマに関するあなたの真剣な思いやコミットメントが伝わり、議員やそのサポートスタッフが真剣に取り合ってくれることだろう。

~ここまで~

確かに地元の議会等が健康関連の法案をどのように出し、また支持されているかを日常的に確認することは業界全体でしてこなかったと思います。
やはり、具体的な声を政治に届けるには、政府や行政がどのような方向性を持って進めようとしているのか確認することがまずは先決です。

当方もそのような視点は今まで持っていなかったので、そこは大いに反省するところです。
「お上のやることは関係ない」ではなく、強い関心を持って注視することが変化を求める上でやはり大事だと記事を見て思いました。

お読みいただきありがとうございました。

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