「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論164」
みなさん こんにちは アバター近藤です。
「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌(元々はクラブマネジメント誌としてスタート)のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。
「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。
~クラブマネジメント通巻第28号(2000.5.25発行)「予算のマネジメント」2~※名称等は当時、一部文章省略
自らの意志もなく親会社から子会社のクラブ経営企業にただ異動し何もしない名ばかり経営者や「何となくいいイメージの事業」と思い資金力にものを言わせクラブを造ってはみたが、その後クラブ経営には熱意を示さず業務執行を「逃避」する不良経営者らは、思いが十分でないため、この先業績をさらに大きく後退させる恐れがあると認識されたい。
また、経営は適切な考えの志向性を持つことも求められている。
これは、常識を備えていること、自らの役割を認識していること、経営者らしく戦略的、合理的に考えられること、自身の考えを明確に表現(説明)できることである。
こうした要件を備えていることは当然のことのように思えるかもしれない。
だが、こうした理性や思考能力を持たない経営者は意外に多い。
右肩上がりの経営環境の中、たいして考えることもなく普通にやってこれたからである。
しかし、これからはそうはいかない。
そういう「普通」レベル以下の経営者は、クラブ共々自然に淘汰されていかざるを得なくなる。
市場が断罪する。
それはよいことだ。
高い会費を払わされて質の落ちたサービスを受けねばならぬ顧客のことを思えば、死もまた奉仕なり、と思えるからである。
いち早く、「普通」の経営者に肩代わりされた方がよい。
「思」と「考」を備えた「普通」の経営者に。
~ここまで~
上記に記された状況は、実際のところ、パンデミック前まで続いてきたと言えます。
いまだに業界大手の多数は、鉄道系や不動産系親会社の傘下でありますし、24Hジム経営に安易に参入する異業種企業も後を絶ちません。
そして業界大手が運営する総合型クラブは、回復するとしても、パンデミック前の20%減くらいがいいところでしょうし、24Hジムは元々、差別化要素が少ないうえ(だから参入障壁が低いとも言えますが)、過剰出店気味ですので、まもなく淘汰が始まると思われます。
つまり、本格的な「思」と「考」を持った経営者率いる企業が輝く時代はこれからと言えるでしょう。
本日もお読みいただきありがとうございます。
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