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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論282」

みなさん こんにちは アバター近藤です。

「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌(元々はクラブマネジメント誌としてスタート)のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。

「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~クラブマネジメント通巻第38号(2002.1.25発行)「パーソナルトレーニング」7~※名称等は当時、一部文章省略

■資料1

10.各トレーナーの短期的、長期的な売上目標は?

また私は入社したてのパーソナルトレーナーに「3ヶ月で月4,000ドルの売り上げを上げられるようになれなければ、ここでは働けませんよ」と言いました。

このようにして体系を作っていったのです。

私は全てのパーソナルトレーナーが月4,000ドルの売り上げを上げられるようになったら、新しいパーソナルトレーナーを採用することにしています。

現在は、平均して年3~4人のパーソナルトレーナーが加わっています。

1人当たりの平均売上高は月5,000ドルくらいです。

パーソナルトレーナーの中には、月5,000~6,000ドルを売り上げる人もいます。

クラブにとっては1人トレーナーが増えても福利厚生費が若干増えるだけで、それ以外の費用はほとんど掛かりません。

そしてセッション数が多くなればなるほどクラブに利益が入ってくることになります。

利益率目標は25%としています。

MACで使っている「パーソナルトレーニングシステム」の運営マニュアルをご覧ください。

ここの給与構成の項を見ると1~3ヶ月目のパーソナルトレーナーの基本給が1,000ドルになっていることに気付くでしょう。

先ほど私は、1,200ドルと言いました。

これは変えたのです。

特別な理由はありませんが、状況を見ていて1,000ドルでもいけると判断しただけです。

この運営マニュアルは私が10年間かけて作ったものです。

皆さんがPTSを構築する際、かなりヒントになると思います。

~ここまで~

新たに採用したパーソナルトレーナーの売り上げが基準値を超えた段階で、さらに採用するという仕組みは、クラブ側がほとんどリスクを負わず、増収増益を達成出来るサイクルだと言えます。

そして逆に、この3ヶ月は試用期間に近い形で、基準値を超えることが出来なかったら、恐らく解雇されてしまっていたのではないかとも推測されます。

まさに米国式の雇用慣行の成せる技という気もしますので、現代の日本でもドラスティックに導入することは難しいと思われます。

本日もお読みいただきありがとうございます。


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