見出し画像

「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論441」

みなさん こんにちは アバター近藤です。

「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。

「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~Fitness Business通巻第9号(2003.11.25発行)「定着志向のクラブづくり」10~※名称等は当時、一部文章省略

3.1日目から違いが生まれる定着策

(1)既存会員の定着策

「成果の日」というプログラムも面白いと思います。

各会員が各々の目標を作り、その成果を予め決めた頻度で決めた日にチェックするというものです。

チェックの内容は、筋力でも体成分でもその会員が選べるようにもできますし、日本の「ドクター・フィットネス」で測定するなど予め統一したチェック内容にしても良いでしょう。

こうすることによって、会員はクラブに来たいと思うようになりますし、目標が持てるようになることで、クラブに来ることの理由付けが自分の心の中で出来ますし、またインストラクターが会員のしていることや、その成果を認める機会が得られるので、より運動へのモチベーションを高く保って頂けることになります。

私たちのクラブでは飲料メーカーやアパレルメーカーなどに賞品を提供して頂いていますので、経費はあまりかかっていません。

セミナーなども強力な定着策になることもあります。

セミナーを催す時は、単に話を聞いて終わりにするのではなく、ワインとチーズを用意しておいて、セミナー終了後みんなで社交的な場を持つようにすると良いでしょう。

また多くの方に来て頂けるとしても、必ず予約を取るようにした方がいいです

用意すべきものの量が掴めますし、客層に話の内容を合わせることもできます。

それから、友だちを連れてきて頂いたり、その友だちに後日アプローチする時にも便利です。

「フィットキャッシュ」というプログラムもあります。

これはメンバーが何かに参加したり、挑戦して成果を得たりした時に、クラブでオリジナルで作ったお金を渡すというものです。

これは例えば、トレーニングマシンを使った後にすごく丁寧に汗を拭いてくれた時などにも渡せばクラブのマナー向上に活かすことができます。

既存会員の定着のためには、このように色々な楽しみや挑戦する機会、普段やっていることを認め報いる機会を提供していくことが大切になるわけです。

以上、話した他にも新しいプログラムやマシンの導入、パーティーの開催なども有効となるでしょう。

~ここまで~

上記の内容は、前回に引き続き当社クラブで実際に行っているプログラムに近いものがあり、やはり定着志向で考えていくと自然と同様な発想に至っていくのかなと思います。

「フィットキャッシュ」は地域通貨に近い考え方であり、非常に面白い発想だと感じます。

当社小型クラブでは、会員様ご自身が専門領域のセミナーを開くことや年末の大掃除を手伝って頂くこと、また装飾や展示物などを提供して頂くことも多い為、その際にこのようなクラブで使用できるクラブ通貨を提供し、流通させられる可能性は大いにあると思われます。

本日もお読みいただきありがとうございました。


宜しければサポートお願い致します!