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5月23日(月):ジムエリアのコンテンツ力とは?②

メタバース関連のコラムからフィットネスクラブに置き換えた昨日の続きをもう少しばかり。

同コラムではメタバースビジネスが持続可能な成長をするためにゲームと比較しての現在地や課題を指摘していましたが、それらの内容はそのまま私たちフィットネスクラブに置き換えて捉えることができます。

とりわけ「コンテンツが弱い空間に人は集まらないし、リピート訪問もしない」の部分はフィットネスクラブの問題点を抉り出していると思います。

先般にも記したように大型クラブで提供価値が曖昧になっている箇所がジムエリアであって、「ジムエリアのコンテンツ力とは何か?」は私たちも向き合わなければいけない問いです。

ここに対しては各社、各クラブによって様々な定義があって良い部分ですが、自社においては「身体をより良くする場所に」との考え方はかねてから持っています。

また此度のコロナ禍でのフィットネスクラブのありようを見てもジムエリアに求められる要素が改めて明確になったとも感じますね。

大型のフィットネスクラブではコロナ禍で程度の差はあれ在籍減を余儀なくされたものの、そのなかでも辞めずに継続をしてくださった会員様は概ね以下の3つに集約されます。

①お気に入りのスタジオレッスンがあって通うことが習慣化されている方
②スパエリアなどを中心に日常生活の延長線上として利用している方
③セルフモチベートによってトレーニングをしている方

これをクラブ内のエリアに当てはめるとそれぞれスタジオ、スパ、そしてフリーウェイトに該当し、この時に各エリアとそこに投影されている要素を見ると「スタジオ=楽しさ」、「スパ=リフレッシュ」、「フリーウェイト=自己実現」のように捉えることができるように思います。

それらを踏まえたときに「楽しさ」や「リフレッシュ」、「自己実現」など心理面への充足感はあるけれども、機能面への価値はそれほど高くないことがわかります。

特に痛みや不具合など、身体的にマイナスになっているものをゼロやプラスに転じていくような部分が十分にカバーできていない点はハッキリと見て取れるはずです。

フィットネスクラブが単に楽しむ場所であったり、リフレッシュをして前向きになる場所であるなら現状でも悪くないのかもしれませんが、やはり「健康」を主題に掲げているのであれば、先の機能面へのアプローチは欠かせないでしょう。

このような点を鑑みるとジムエリアに足りていないものが何であるのか、ジムエリアのコンテンツ力の一端を担うものは何か、そうした点が見えてくると思っています。


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