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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論437」

みなさん こんにちは アバター近藤です。

「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。

「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~Fitness Business通巻第9号(2003.11.25発行)「定着志向のクラブづくり」6~※名称等は当時、一部文章省略

2.会員はなぜ辞めるのか

(2)会員を明らかにする

この会員層に対して、もう1つの会員層が「スターター」です。

私たちは「スター」とも呼んでいます。

スターは「助けて!」と叫んでいます。

そして「もう少し痩せなくちゃ」とか「私が1人で出来るようになるのを手助けして」と思ったりしています。

この方々はこんなことをクラブに求めています。

①通いやすさ(近い場所)、②清潔で、メンテナンスが行き届いている、③親切でフレンドリーなスタッフ、④専門家としてのアドバイス、⑤サポートしてくれること、⑥成果を出してくれること、成果へのフィードバック

スターは、自分がしていることが何かの役に立っている、身になっていると感じないとモチベーションが無くなってしまいます。

だから「ドクター・フィットネス」(ティップネス製)のような体成分分析のデータを用いて身体の良い変化をチェックして貰ったり、またそれだけでなく精神的な良い変化も自覚して貰うようにすることが重要になります。

皆さんのクラブは新規入会者のうち、サビーとスターの比率はどのくらいですか?

オープンしたてのクラブでなく、既存のクラブでの数字です。

たいていは、スターの方が多いでしょう。

世界のクラブの平均はほぼ8割がスター、2割がサビーとなっています。

皆さんのクラブはこれよりもう少しスターの方が多いかもしれません。

また、競合が激しい地域に新たにクラブを作るのなら、そのクラブはこの比率よりサビーが多いかもしれません。

多くのスターはサビーのように、フィットした身体になりたいと思っているはずです。

あるいは、もっと活動的になりたいと思っていたり、あるいは精神的にもっとハッピーになりたいと思っているはずです。

~ここまで~

当社小型クラブの会員様は、一般的なクラブでは続かなかった方やそのようなクラブへ入会することに気後れするような方がほとんどである為、記事の定義によれば、ほぼ100%「スター」であると言えます。

そして、プライベートで週1回入会している総合型クラブに行き、嬉々としてスタジオ最前列に陣取る方々を見るにつけ、明らかに種類の違う参加層であることを実感します。

本来、民間クラブ業界が対象にすべき方々は、セルフモチベートできる「サビー」以上に「スター」である必要性があり、その層の出入りが激しいことで参加率が一向に上がらない日本の現実があります。

パンデミック下で思うように在籍者数が回復しない主たる要因はこの部分であることを自覚し、きちんと対処していくことが今まで以上に求められると思います。

本日もお読みいただきありがとうございました。


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