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7月14日(金):小食化トレンドと縮小市場での生き残り

先週の日経MJで目を留めたのが「消費を斬る」のコラムです。

そこでは「『ハーフ』料理、小皿でも大きな満足」と題して、すかいらーくグループのファミレス業態「ガスト」が4月からメニューを増やしたというハーフサイズのメニューのことを取り上げていました。

同店でこうしたメニューを拡充した背景は複数の料理を楽しみたい、少量で良い、メニューの組み合わせで上手くダイエットしたい、といったニーズなど様々です。

また別な観点としては昨今の物価高の影響もあって、少量による値頃感が受けている面もあるのだといいます。

このようなハーフサイズ、小皿料理、少量パックの動きは他の飲食チェーンやコンビニの総菜等でも見受けられ、同種のニーズが広がっていることがわかります。

そこから派生した話でいえば、今後の日本はいっそう高齢者比率が高まっていくし、単身世帯も増えているから小食化、個食化の流れは強まっていくはずです。

その点を踏まえれば必然としてのトレンドなのだろうと思います。

それとあわせ日本の人口減が今のままなら2056年には人口が1億人を割る見込みで、それらの動向に伴って食の市場規模(食品と飲料、酒類の合算)も縮小を余儀なくされます。

具体的には2022年の市場規模18兆1,000億円から、2030年には8%超減少する16兆6,000億円になるとも試算されていました。

人口としての口の数が減り、なおかつ1食あたりの食事量も減っていくダブルパンチになると、市場規模の縮小は思った以上のスピードで進んでいきそうです。

食に限ったことではありませんが、人口減が進めば様々な業種・業態で市場規模が縮小していくことになるので、対岸の火事での他人事では済みません。

市場そのものの有望性が乏しいなかでどう生き残りを図るか、そのような観点での取り組みが求められる局面になっていくのだと思います。

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