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3月4日(金):実践的な学びの場

先日の日経MJには調理学校のレコールバンタンが校舎内にハンバーガー店を開いた旨の記事がありました。

こちらは土日限定、さらに3月27日までの期間限定で調理から接客まで全て同校の生徒が担当する店舗だといいます。

同記事ではミシュランで星を獲得したフランス料理店のシェフが監修した神戸牛やトリュフなど高級食材を使ったハンバーガーを、ほぼ原価(990円)で販売する点が大きくフォーカスされていました。

これを原価で提供する理由は「調理学校の生徒教育が目的」であるから、との意図だそうですね。

この記事を見て個人的にすごくいいなと思ったのは、専門学校としてリアルな場を設けて実践的な学びにこだわろうとする学校側の姿勢です。

以前にも生徒に現場経験を積んでもらおうと1日限定でポップアップ店を企画したこともあったそうですが、「継続出店でないと得られないノウハウがある」との考えが、今回の企画の背景にあるようなのでそこは明確ですね。

調理学校だから調理師免許の取得や実際に料理をつくることに重きが置かれるのはもちろんだと思いますが、それに留まらず飲食を仕事の領域にすると考えた時に、実際の店舗を持ちながら接客や集客も含めて学ばせる意図は非常にいいと思います。

今回は調理コースの生徒20人が対象とのことですが、同校ではこれからカフェコースの生徒に対しても対象を広げ、コーヒーやケーキをほぼ原価で提供するスタイルでお店を営業していくことを検討しているそうです。

翻って私たちフィットネス業界にもインストラクターやトレーナーを対象にした専門学校はありますが、学校がリアルな店舗も運営しながら実践の場を設けているところは聞きませんね。

特に先の調理学校のように専門分野である調理、フィットネスの専門学校でいうところの身体に関する知識や指導の技術だけに留まらず、店舗を運営するための接客や集客、マネジメント等を含めて実践を通じた学びが充実しているところはないと思います。

いずれはフィットネスの専門学校でも、そうした場ができて良い人材を供給する起点になれば良いですね。


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