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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論284」

みなさん こんにちは アバター近藤です。

「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌(元々はクラブマネジメント誌としてスタート)のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。

「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~クラブマネジメント通巻第38号(2002.1.25発行)「パーソナルトレーニング」9~※名称等は当時、一部文章省略

(2)パーソナルトレーナーの採用基準、職務支援策を決める

③スタッフを採用、配置する

まずは、パーソナルトレーナーをマネジメントする人を見つけなくてはいけません。

パーソナルトレーナーとして業績を上げているからといって、その人がマネージャーとしても優秀かどうかというと必ずしもそうではありません。

マネージャーとして目標を達成するためにトレーナーをリードできる人を見つけなければいけないのです。

その次に必要なことは、適切な資質を持った人をトレーナーとして採用するということです。

ここはとても難しい部分なのですが、基本的に次の4つの条件を満たす人を探すべきです。

まず1つ目にイニシアティブ(率先する力)を持っていること。

2つ目はお客様に対して、強い責任感を持っていること。

お客様の立場に立って考えられること。

お客様と合意した約束を守れることです。

そして3つ目は変化への順応性が高いことです。

この仕事は特に変化しやすい環境でビジネスします。

例えば5人のお客様の予約が入っていたけれど、そのうち3人にキャンセルされてしまうということがあります。

ですが、こんな時、優れたパーソナルトレーナーというのは、すぐに頭を切り替えて、その分の時間を有効に使うことを考えます。

例えば、フィットネスフロアでメンバーにパーソナルトレーナーのことを話したり、セールスしたり、メンバーがきちんと目標が達成できているかをチェックして、達成できていない人にはどうすればいいのかを考えたりします。

ただ、こうした時にも優れたパーソナルトレーナーなら、「儲け」に繋げることを十分意識しているはずです。

4つ目の条件は、このように目標志向であるということです。

お客様にどう指導するのかといったテクニカルなことは後でも教えられます。

同様にフィットネス測定の仕方やハンズオントレーニングのテクニック、セールスプレゼンテーションの仕方、リスニングのスキルなども研修によって後から教えられることです。

~ここまで~

当社は、記事に近い価値観で、片手にトレーナー力、片手にマネジメント力という表現で、フィットネスビジネストレーナーとして成長していくことを人材像としておりますが、本当に難しいことだと思います。

業界の特性上、前者を追求しようという方は多くいるものの、後者への意識を同時に有しているか考えると、かなり絞られてしまいます。

また、反対に後者を志向している方は、業界を単なる1つのビジネスとして捉える傾向が強く、現場理解不足、現場軽視といった欠点を抱えることが多いです。

アバター近藤は、アルバイトトレーナーから業界キャリアをスタートさせた後、生き残るために、早くにマネジメント周辺領域に特化することで、なんとか生き延びてきましたが、その理由の一つは現場最前線の経験が多少なりともあったお陰で、現場へのリスペクトや共感を持つことができたことだと思っております。

それゆえ、当社で両方を極めようと奮闘する社員トレーナーに対しては、単純に凄いと思うと同時に、頑張って欲しいという気持ちに常にさせられる場面が多々あります。

本日もお読みいただきありがとうございます。


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