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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論167」

みなさん こんにちは アバター近藤です。

「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌(元々はクラブマネジメント誌としてスタート)のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。

「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~クラブマネジメント通巻第28号(2000.5.25発行)「予算のマネジメント」5~※名称等は当時、一部文章省略

(2)戦略策定プロセス

③コアコンピタンス

バリューが顧客側から見た価値だとすると、コアコンピタンスは企業側から見た価値である。

コアコンピタンスとは他社(他クラブ)が真似できない自社(自クラブ)特有の価値のことをいう。

一般的に戦略には、こうした差別的優位性が具備されていなければいけない。

④中長期経営計画

長期経営計画として押さえなければならない重要なポイントは、前項までのプロセスでほぼ網羅されているため、ここでは中期経営計画を取り上げる。

中期経営計画は3~5年までの企業のシナリオを表すものである。

計画するにあたって最も大事なポイントは、前項までに策定したビジョンを実現させるためのミッションの遂行に整合する戦略を案出し、これによりこの先3~5年後の経営目標をいかに達成するかを、段階毎にできる限り具体的に示した内容とすることである。

そのためにはやはり分析が欠かせない。

既述した分析に加えて、特に中期の戦略立案に役立つ分析は、業界内外の成功企業、失敗企業の分析である。

どのような経過を辿り、何が原因となってその企業が成功したか、失敗したかを分析するのだ。

それを盲目的に「モノマネ」することは、愚の骨頂であるが、できる限り広く、また数多く、これらにあたって自社の適切な戦略立てのヒントにしなければならない。

分析の過程では、各々の企業の成功、失敗までの経過を体系的、構造的に捉えることが重要である。

実際に自身で分析してみると、成功企業が確実な目標を設定し、わかりやすくシンプルな戦略と施策の実行により、経営基盤を強化しながら毎年段階的に成長しているのに対し、失敗企業は、不確実で甘い目標を設定し、政策方針自体も曖昧でピンぼけしていて毎年の成果に乏しく、また経営基盤もまったく強化させていないために、徐々に減退していることに気付くはずだ。

~ここまで~

記事では、3~5年という期間設定をしておりますが、近年は環境変化のスピードが著しいため、5年先を見通すことはかなり難しくなっております。

従いまして、現在は3年が妥当ではないかとアバター近藤は考えています。

3年という期間設定ですと、ホップ・ステップ・ジャンプの要領で、比較的成長のイメージが掴みやすいとも言えます。

また、分析対象としては、この業界は横並び意識が強い業界ということで、他業種の成功企業をベンチマークすると良いでしょう。

個人的には、ユニクロ柳井社長や星野リゾート星野社長の言動を注視しているほか、過去の経営者ですと松下幸之助氏の言動からも学びを得ています。

そのようなトップが率いる企業活動を分析することで、フィットネス事業に応用できるヒントが得られると思っております。

本日もお読みいただきありがとうございます。

それでは、良いお年をお迎えくださいませ。

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