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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論501」

皆さん こんにちは アバター近藤です。

「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。

「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~Fitness Business通巻第12号(2004.5.25発行)「日本版カーヴス目指す・Jサーキット」5~※名称等は当時、一部文章省略

一般的なフィットネスクラブのビジネスモデルとは異なる発想からユニークなコンセプト、ターゲットを設定し、独自のビジネスモデルを築き、市場深耕を成し遂げている施設とその経営者を紹介する本コーナー。
第1回目は日本版カーヴス「Jサーキット」(兵庫県西宮市)。

今後の課題と目標
その他、Aさんが米国で学んできた同事業の良い点や悪い点を活かして日本の環境・風土に合うように改善、独自のノウハウも構築してきた。
既に加盟店になりたいと契約段階に入っている物件も数件あり、フランチャイズ展開も本格スタートしようというところである。

Aさんはこのビジネスの可能性について次のように語っている。
「米国ではかつてこの業態のクラブはニッチビジネスでしたが、今ではメジャービジネスになっています。このビジネスをしていて思うのは、不利を有利に変えようということです。規模が小さいからこそパーソナルなサービスが出来ますし、メンバー1人ひとりに声を掛けたり、勇気づけたりすることができます。規模が小さいからこそ出店地も選択肢が広く、よりいい条件で見つけることができます。私は20数年、日本を離れていましたので、多くの友人からの助けを得ながら組織作りをしているところです。この事業にご興味をお持ちの方とも一緒にこの事業を発展させていけたらと考えています。女性に能力を発揮して貰えるようさらにフランチャイズシステムを整備して将来的には1,000店舗を目指して展開したいと思います。」

~ここまで~

以前、少し触れましたが、このJサーキットの店舗網は2022年11月調査時点で15店舗となっております(その間の出退店はあったと思いますが)。

出店地域も近畿圏が中心で、その他のエリアでは点在している状況であり、戦略的な広がりは実現できなかったという歴史的評価となるでしょう。

ただ、当社の小型クラブを見ていて分かるのが、記事にある「規模が小さいからこそのパーソナルサービス」を本気で追求しようと思ったら、スケール化は相当に難しいと考えた方が良いということです。

もしビジネスサイドだけでの判断ではなく、理念を大事にしてフランチャイジーを募っていたと考えれば、約20年でこの店舗数は妥当という評価もできると思います。

本日もお読みいただきありがとうございました。

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