6月9日(木):胡蝶蘭の再育成&循環型サービス
先般の日経MJで取り上げていた胡蝶蘭専業大手のヒカル・オーキッドがはじめた回収・再育成のサービスが非常に良いアプローチだなと感じましたので、本日はそれに関連したことを少しばかり。
法人向けの開店祝いや記念パーティーの贈答に使われる胡蝶蘭が役目を終えたあとに郵送でそれを回収し、自社で手入れをして再び花を咲かせるまで再育成をして、別な商品として販売する循環型のサービスです。
胡蝶蘭はもともと長持ちする花ですが、それでも一定期間が過ぎれば撤去をしてしまうのが一般的だと思います。
そのまま受け取ったお店や会社側で手入れし続けるのは稀で、多くは花が散ってしまえば廃棄されてしまうものでしょう。
でも、胡蝶蘭は花が散ったあともしっかりと手入れをすれば、その後も数年にわたって花を咲かせてくれます。
私も昔からは散ってしまったら終わりなのだと思っていましたが、自クラブでお花に詳しいお客様がそうではないことを教えてくださいました。
しかも、お客様が来館された際に花の様子を見て手入れをしてくださり、再び花を咲かせてもらったこともあります。
胡蝶蘭の生産者側としては、手間暇かけて育てた花が開店時の演出だけで短期的に消費されてしまうのを残念に思う気持ちはわかりますね。
そのため今回のように胡蝶蘭を回収したのちに再育成して、新たな商品として販売するサービスを始めたのだといいます。
そのまま捨てられてしまうのはしのびないし、昨今のSDG'sの流れからしても、廃棄を最小限にするための努力は理解できます。
同店では胡蝶蘭の回収、再育成だけではなく、包装材なども脱プラをして環境負荷の低減を徹底するなど方向性も明確です。
今回の胡蝶蘭の再育成は勿体ない、しのびない、残念におもう、そんな小さな気持ちや疑問をそのままにせず、そこと向き合うことから生まれたサービスでしょう。
そんな企業姿勢は素直にリスペクトをして応援したいし、見習うべき点だと思います。
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