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7月14日(木):「住む+α」の学生レジデンス

先般の日経産業新聞には東急不動産ホールディングス傘下の学生情報センターに関する記事がありました。

同記事で取り上げていたのは従来の学生専用マンションだけではなく、食事つきの学生レジデンスタイプの開発を進めていく旨に触れています。

レジデンスタイプの特徴はカフェのような食堂があって朝食(220円)や夕食(550円)が提供されることです。

またカフェテリアのほかに各フロアにはシェアキッチンなどの共用スペースがあり、自然と入居者同士のコミュニケーションが生まれるような配慮があります。

こうした充実の共用スペースがある分、居住スペースは少し狭くなっているようですが、それを上回るだけのメリットがあるように思えますね。

あわせて定期的にイベントを実施するなど運営面でも充実した体制をとっています。

その昔、私はサッカーの推薦で大学へ進学したものの、サッカー部の寮はなかったから一人暮らしをしていましたが、その時は学生情報センターの物件に4年間お世話になっていました。

今から20年以上前の当時も入居者同士が交流するような場は年に1回ほど設けられていましたが、それよりもはるかに進化している感じです。

もし、当時にこうした物件があれば私もそこを利用していたかもしれませんね。

対象が学生であることを考えれば、単なるシェアハウスよりも利便性や付加価値が高くて需要があると思います。

また学生の場合は親がお金の出し手であり、最終的な意思決定者でもあるだけに、親にとっての安心材料が多い点も大きいでしょう。

ターゲットである学生のインサイト、そして親側の納得感など、双方を満たしながら「住む+α」を生んでいる点がポイントですね。

同社の学生レジデンスは2018年に1棟目を竣工してから2022年までの5年間で22棟、2,800室を展開するまでになっており、今後も開発を続けていくとのことです。

少子化が進むなか「学生から選ばれる住居になる」ことが求められるだけに、今回のようなレジデンスタイプの展開は非常に面白いアプローチだと思います。


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