3月24日(木):自律分散型の現場づくりは10年の計
このところは書籍「現場論」と紐づけた内容を記しています。
昨日には愚直さが単なる精神論、根性論ではなく「合理的な必然性」とセットになっているべきで、合理的必然性は「戦略的必然性」と「信条的必然性」が伴っていることでした。
その心情的必然性について同書では信条が現場に浸透すると一種の「同質性」をもって非凡さを発揮しつつも、それは「多様性」も排除せずに創造的な活動が共存できる旨の説明もありました。
そうした信条による土台のうえで同質性と創造性が同居するには、これまでの経営、クラブ運営の経験から「個々の自立」「自律分散型の現場」「心理的安全性がある文化」といった要素が必要だと捉えています。
そうしたなか同書では自律分散型の組織に言及していて、それを醸成していくには多大な時間を要すると述べられていました。
実際に現場論の著者である遠藤功さんはクライアントから現場力構築の支援を依頼された際には必ず「10年間やるつもりがありますか」と問うのだといいます。
本当の意味で現場力を引き上げていくには最低でも10年はかかると断言し、ちょっとした思いつきで始めるくらいなら、むしろやらないほうがましだということでした。
それぐらい長期の時間軸で物事を捉え、腰を据えて取り組む必要があるものなのだ、との認識に立つのがスタートラインなのだと思っています。
私たちでいえばお客様への成果やコミュニティの形成、そしてトレーナーの力量をストレートにそうしたことに結び付けられるような運営形態の小型クラブをはじめてから5年以上が経過をしました。
これまでの5年を振り返ると当初に思い描いてきたようなことは少しずつ形になってきたし、コロナ禍でも1%台の退会率が維持できた面をみても、従来のフィットネスクラブとは違った歩みにはなっていると感じます。
それでも「生きた現場」や「非凡な現場」にしていくには超えるべきハードルがたくさんあるので、まずはここからの5年間で次のステップへ昇っていけるようにしたいと思います。
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