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ラインのスタンプがくれる幸せ。

「よかったね。幸せそう。」

親友が言ってくれた。


うん。
幸せなの。

彼が
誕生日おめでとうのスタンプをくれたこと。


はじめてだったから。


期待してなかったから。


わたしたちは、お互いの誕生日を祝うことはない。


なんでも知りたがりの彼だけど、
わたしの誕生日には興味を示さない。


彼が知りたいのは、わたしの内面だ。


そんな彼が、
たまたま知ったわたしの誕生月に、
おめでとうのスタンプをくれた。


6月。
今月がわたしの誕生日だ。


奴は日にちも聞かずに、「おめでとう」と言う。


「おめでとう。」


彼から聞く、はじめての言葉だ。


わたしにとって、うれしい贈り物だ。


親友が一緒に喜んでくれる。


うれしいわたしの誕生月。


ありがとう