おひとりさまブレインストーミング#40長い旅の途上
「あなたの子どもは
あなたの子どもではない
彼らは、人生そのものの息子であり娘である
彼らはあなたを通じてくるが、あなたからくるのではない
彼らはあなたとともにいるが、あなたに屈しない
あなたは彼らに愛情を与えてもいいが
あなたの考えを与えてはいけない
何故なら、彼らの心は
あなたが訪ねてみることもできない
夢の中で訪ねてみることもできない
あしたの家に住んでいるからだ・・・」
カーリル・ギブランの詩を知ったのは
この本を貸してくれたおともだちのおかげです
たくさん日本語訳がありますが
星野道夫さんの訳は
声に出すとちょっと五七五調っぽくなり
韻を踏んでいて心地いいです
星野道夫さんには当時一歳に満たないお子さんがいました
ベッドから転げ落ち
大きなたんこぶを作って泣き叫ぶ子どもを前に
星野道夫さんは気づくのです
この子の痛みを
自分は感じることができない
この子は一人で生きていくんだな
ただできることは
いつまでも見守ってあげることだけ
そこが限界。
「その限界を知ったとき
なぜか、たまらなく子どもが愛おしくなってくる」
泣き叫ぶ子どもを前に
星野道夫さんがぼーっとしているのを横目に
(いや実はものすごーく考えている)
せっせとあやす奥様の姿が目に浮かびます
そのようすさえ
わたしにはいとおしいと感じます
この詩のことを書きたくて探していたところ
続きがありました
「あなたは弓である
そしてあなたの子どもらは
生きた矢としてあなたの手から放たれる
弓引くあなたにこそ、喜びあれ、と」
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