6月12日
昨日、クッソ忙しいのに山の鶏を負傷させてしまって(満載の餌箱を運動場に投げ込んだのだけど、馬鹿なやつめ、自ら落下地点に駆け込んでその下敷きになりおったのだ、他の鶏たちは落下予測地点から蜘蛛の子散らすがごとく逃げたというのに)、脚も引きずってたから、たぶん弱って死んじゃうことになるだろうってことで、夜、解体して食った。
鶏の家庭料理と言えばあれだよ。
脳髄にびーーーん!と来るあれ。美味いんだよな。想像しただけでヨダレが出る。
ところが、食ってみたけど、ぜんぜん美味くなかったんだよな。肉に味が無い。甘みとか香気が顔中に広がる感じがあるんだが、全くそれが無く、ゴムを食ってるみたいで。
こんな事は初めてだったからかなりびっくりした。
えっ、なんで?
となって、解体を進めてゆくと、ああ、となった。
内蔵がボロボロなのだ。
まず片肺(気嚢)に繋がってるはずの管が取れてる。つまりこいつは片肺で酸素してたのであった。管は硬化して昨日今日取れたもんじゃないことが分かったし、そりゃあなた疲れるやろと。
更に、肝臓の色が悪い。生気の無い茶色。良い肝臓は濃い血の色(赤黒)をしている。あるいは、白肝と言われるフォアグラ状になった物また極上の逸品である。茶色はあんまり見ない。
一番驚いたのが、心臓の形状がおかしいこと。薄い膜みたいなのをぺろっとするとすぐに心室の穴ボコが露出する感じで、膜一枚で生きてたのかおめえ、だし、しかも心室の形も不揃いというかかなり変だった。
こんな奇形でよくここまで大きくなれたよなって思った。
ちなみに、こいつ金玉だけは形も艶もよく、サイズもデカかった。
今日やること。
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