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田舎に帰っていなかった

子供らは敢えて雪のシーズンに帰り、雪で遊びたがります。都会と田舎を比べたときに、唯一のアドバンテージが「雪」。
なるほどなあ。突き詰めるとそうなるのか。

雪の地域で生まれた私は、迷惑としか思ってなかったです。雪掻きのあと、学校に行くのがイヤ。着く頃にはべちゃべちゃ。ストーブの周りは取り合い。雪が降っても対策は万全で休みになったりもしない笑。

そうか、雪か。。たしかにそれだけが都会に無いのかも。子供にとっては、ほかは全部あるのかもなあ。

雪があることを確認して、年始に帰りました。

まず、

雪合戦、雪だるま、かまくら

の3点セットを行なって、それはそれで
超ハイテンションで楽しんでくれて、
かまくらなどは一輪車で
雪を積んで何十往復もして、出来たときは達成感もひとしおで楽しそうでした。

それ以外に、

・毎日近所の駄菓子屋に2、3回行く
・カニを買って食べる
・みかんや野菜の収穫

などしていると
「王様になったみたい」
と言い出しました。

普段言わない表現なので、
ある意味、都会にはないリラックス、開放を感じたのかなと安心しました。

私の方はというと、
昔遊び回った山や川の景色があり、
それは特に新しくも何もないですが、
ここ1年、確実に印象が変わってきました。

「田舎のほうが時間がゆっくり流れている」

ということを、実感できるようになったことです。
何を今更、前からそうでしょ、
と思われるかもしれませんが、
神経は都会と繋がったままで、
本当に感じたことがなかったのです。

それが近年ひどく疲れてきて、
もうそこを一旦切らないと辛くなったとき、
逃避して初めて、
ちゃんと頭の中が田舎に移動したんです。

「今まで、私は田舎に帰っていなかった」

簡単なようでこの差が分からなかったです。

兵庫県の山中、市川の流れ

いまはもうその違いが分かるので、
私の危険信号としています。

「田舎に行って田舎時間にならなかったら、
都会や仕事に相当、頭を支配されている」

ゆっくりと「時間」が切り替わる

それは忙しいと普通のことだと思っていたけど、
蝕まれているに近しかった。。

もう人生の半ばを過ぎて、
気づくの遅ッ て思いますが、
なんとかこれからはマシにしたいと思います。

でもまた気づいてないことがいっぱいありそうですが。

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