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株価暴落後の上昇を捉える

株価が急落すると
さらに下がるのでは?
と考えてしまいます。

恐怖感が強くなり
株式を安値で拾うことが
難しくなります。

では、どうやって株価の底打ちを
感知すればいいのでしょうか?


失業率

株価が急落する時
基本的に失業率が上昇します。

オイルショック
ドットコムバブル
リーマンショック
が有名な大暴落です。

失業率が上昇しない暴落もあります。

ブラックマンデー
2018年世界同時株安
2022年株価急落

失業率だけを指針にして
株価の動向を見極めることは
難しいと言えます。


政策金利

オイルショック
1968年11月に株価はピークをつけて急落
1970年6月に急反発して上昇
1972年12月にピークをつけて急落
株価が下げていた1973年10月に
オイルショックが発生しています。

1968年11月から
始まった株価急落では
1970年初頭から失業率が上昇しています。

1972年12月に始まった
株価の下落では失業率
下落している最中でした。

失業率が上昇していても
下落していても
株価はピークをつけています。

ここで注目したいのが
政策金利です。

FFレート
1967年10月~1968年5月この期間に上昇
1968年11月~1969年8月この期間に上昇

1968年11月
株価はピークをつけています。

FFレートが再上昇し始めたのが
1968年11月です。

政策金利が上昇する
何らかの要因を感知して
マーケットは株式を売った
と考えられます。

それは何なのでしょうか?


政策金利と失業率

政策金利が上昇し
失業率も上昇した場合
政策金利のピークアウトに
合わせて株価は上昇します。

金利が下がれば
経済が活性化されて
失業率が下がるからです。


政策金利下落と失業率上昇

2008年に起きたリーマンショックでは
政策金利の下落が始まっていたにも関わらず
株価の底打ちは2009年3月でした。

失業率は2009年10月でピークをつけています。

失業率の上昇が大きすぎると
政策金利がピークアウトしても
株価は下がり続けます。

どうやって株価の底打ちを
捉えれば良いのでしょうか?


株価の底打ちを決める要因①

株価は多くの要素が重なりあって
値動きしています。

金利や企業決算、失業率
各種経済データが絡み合っています。

政策金利失業率が重要視されるのは
決め手になりやすいだけであって
それだけで株価が動いている訳ではありません。

例えば
みかんを食べて美味しいと感じるのは
甘いからだけではなく
食感、酸味、香り、水分量の
バランスが良く、
なおかつ甘いから美味しいと感じます。

みかんにとって甘みは重要ですが
臭いみかんは美味しくないですし
固いみかんや乾燥したみかんは
美味しいと感じません。

決め手が最重要ですが
周辺環境も考慮する必要があります。


株価の底打ちを決める要因②

より具体的な要因について話していきます。

株価は月の終値ベースで
1974年9月大底をつけています。

この時の失業率5.9%です。

失業率のピークは
1975年5月9.0%です。

失業率がピークをつける前に
株価は大底をつけています。

政策金利と連動する
FFレートは11.34%です。

ピークは2ヵ月前の
1974年7月12.92%です。

この時の相場は
金利が主導権を握っていたと
考えられます。

金利に影響を与えるものを知れば
相場の底打ちを狙うことができます。

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