見出し画像

金利上昇と株価の関係


コロナショック後


VOO
:日足チャート
期間:2020年3月~2023年7月

コロナショック後の
金融緩和の追い風を受けて
S&P500ETFのVOOは高騰しました。

興味深いのは
利上げをする前
株価は天井をつけている点です。

なぜ利上げをする必要性があるかと言うと
金融緩和をすると
経済が活性化されるのですが
それによって
物価の上昇が起きるからです。

物価は上がり始めると
物凄い勢いで上昇するため
政策金利を引き上げて
銀行が貸し出しを渋るように仕向けます。

企業はお金を借りて
先行投資をして
事業を拡大させるため
そのエネルギーである
投資資金が借りにくくなると
事業は縮小しやすくなり
経済を冷やすことができます。

金融緩和が長すぎると
金融引き締めをする前に
物価が上昇し過ぎて
株価が天井を打ちます。

給与の上昇よりも
物価の上昇が勝ってしまうと
徐々に消費者の財布のヒモが固くなり
売上が減退します。

この時、物価上昇を加速させたのは
原油価格です。

戦争の勃発により
エネルギー価格が高騰
金融緩和と重なり
物価が暴騰しました。


コロナ前


VOO:日足チャート
期間:2015年11月~2020年2月

コロナショック後とは対照的に
金利が上昇している局面でも
株価は緩やかに上昇しています。

金利上昇=株価が下落ではないことが理解できます。

VOO
2015年5月~2016年10月まで軟調
2018年2月~2019年9月まで軟調

と株価の上下、ボラティリティこそ
あるものの
上値が重くなる展開が2度ありました。

利下げを開始したのが
7月末です。

利下げから8月,9月と
2ヵ月経てから
VOOは本格的に上昇しています。


読んで頂きありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?