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金利上昇・株価・米10年債利回り


高金利だった年

金利が上昇し、
高金利だった年は
1989年、1995年、
2000年、2006年

です。


1989年

1989年は3月9.85%
FFレートのピークです。

米10年債利回り
1989年2月8日8.952%
から上昇し
1989年3月21日9.525%
がピーク。ここから下がり、
8月1日7.734%で底打ち。
8月22日8.293%、9月25日8.327%
と2度小幅に上げたが、下落し
12月20日7.763%まで下げたあと、
上昇しに転じて
1990年4月26日9.072%で
ピークをつけている。

S&P500株価指数
1989年1月3日273.80ドルから
1989年10月10日360.40ドルまで
上昇し、急落
10月16日~12月19日まで調整局面
12月20日から強い上昇トレンド
なりましたが
1990年1月3日360.60ドルをピークに
年初の1月は大きく下げました。

NASDAQのピークは
1989年10月10日487.60ドル
S&P500と同じタイミングで
最高値をつけました。
その後は下落し
1990年1月30日409.98ドル
で底打ちしています。

S&P500NASDAQ
比較してみると
1990年1月3日360.60ドルをつけて
最高値を更新した
S&P500に対して
NASAQはピークの
1989年10月10日487.60ドル以降
上値が重くなりレンジ相場となりました。

米10年債が買われはじめた
1989年3月21日を境に
S&P500とNASDAQともに
大きな上昇相場となりました。

米10年債が買われはじめると
株は大きく買われます。


1995年

FFレートのピークは
1995年4月6.05%です。

米10年債利回り
1994年11月7日8.033%から
下落を続けていて
1995年7月6日6.027%で底打ち
反発上昇
8月11日6.608%でピークして
1996年1月18日5.524%
再度、底打ちしました。

S&P500株価指数
1995年1月3日457.20ドルから
1995年12月14日622.90ドル
まで上昇する大相場でした。
米10年債が売られはじめた
7月6日以降上値が重くなり
レンジ相場を抜け出したのは
11月15日です。

NASDAQ
1995年1月31日安値750.91ドルから
9月12日1070.47ドルまで
上昇した大相場でした。
この後、レンジ相場となり
翌年、1996年4月12日1096.02ドルから上昇し
5月21日1252.92ドルをつけました。

米10年債
8月11日から買われはじめ
長期金利の下落が見られてから
約20日後S&P500株価指数
8月29日~9月14日の間
一貫した上昇トレンドでした。
NASDAQも同時期、
8月29日~9月14日の間で
大きく上昇しています。

米10年債が売られた
7月6日~8月11日の
株価を見てみると
S&P500株価指数
7月17日で頭打ちし
レンジ相場となり約20日後
8月29日から上昇しています。
NASDAQも同じような動きをしています。

米10年債が株価に対して
10日~20日程度先行しています。


2000年

FFレートのピークは
2000年6月6.53%です。

米10年債利回り
2000年1月20日6.790%
がピークです。
1月21日~4月10日の期間は
一貫して下げていて5.805%
まで下げました。
その後は反発し
4月11日~5月8日は上昇期間で
6.568%まで上がりました。
以降は下落トレンドで
5月24日~1月2日(翌年2001年)
4.921%まで下げています。

S&P500株価指数
年始から大きく上げ下げを
繰り返しながら下がり
2月28日1325.00ドルで底打ちすると
3月24日1553.10ドルでピークをつけます。
以降、上値が重くなりレンジ相場、
9月に入ると夏枯れ相場となり
9月1日1530.00ドルから
12月21日1254.10ドルまで
下げています。

NASDAQ
ドットコムバブルだったこともあり
1999年10月18日2632.01ドルから
2000年3月10日5047.96ドル
ピークをつけるまで
強烈な上昇トレンドでした。
株価は5カ月間で91%値上がりしています。
3月27日~5月24日まで下落トレンドで
株価は3042.66ドルまで下がりました。
その後は上昇し、
7月17日4289.06ドルをつけるのですが
上値が重く、レンジ相場となり
9月5日からは強烈な下落トレンドなりました。
株価は9月5日4143.18ドルから
2002年10月10日1108.49ドル
2年間で273%下落しました。

グロース株を多く含むNASDAQ
金利の影響を受けやすい為
米国債が買われはじめた5/24~と
株価の下落トレンドが終わった
5/24のタイミングが同期します。



2006年

FFレートのピークは
2006年7月5.24%です。

米10年債利回り
2006年1月17日4.330%から
2006年5月12日5.200%まで上昇。
一旦下落し、
6月13日4.969%をつけると反発し
6月28日5.253%でピークをつけます。
ここから下落し
9月25日4.544%まで下落
小幅に反発し
10月23日4.834%
再度下落して
12月4日4.429%で底打ちしました。

S&P500株価指数
年始から激しく上げ下げを繰り返して
緩やかに上昇し
5月5日1326.53ドルをつけます。
5月11日~6月14日の間、
大きく下げて1216.29ドルで底打ち
その後はレンジ相場。
本格的な上昇相場は
7月24日1240.25ドルから
12月18日1431.81ドル
ピークをつけました。

NASDAQも年始から
S&P500株価指数
同じような動きをしていましたが
5月9日2343.62ドルから
7月18日2012.78ドル
まで大きく下げました。
その後はレンジ相場となり
本格的な上昇は
8月15日2089.60ドル以降で
S&P500株価指数より
20日程度遅れています。
11月24日2468.42ドル
ピークをつけました。

米10年債が6/28~9/25まで
大きく買われたのですが
S&P500株価指数の上昇は7/24から
NASDAQは8/15からと
米国長期債が買われはじめてから
1ヵ月~2カ月弱のラグがあります。


まとめ

S&P500株価指数NASDAQ
値動きが同期することもあれば
乖離することがあります。

例えばバリュー株よりグロース株が
ブームなれば、バリュー株を買う人が減るので
グロース株を買った方が儲かります。

1970年代のように
株式よりも金投資がブームになると
株の上値が抑え付けられます。
決算が良くても
株式を買う投資家が少なければ
株価は上がらないということです。

分散投資が強いのは
これが原因です。

どれがブームになるかは結果論であって
ひとたび、何かがブームになると
過熱感でて、異常とも言える割高感がでます。

この現象が起きると買うタイミングも難しく
売り抜けるタイミングも難しいため、
日頃から分散を心がけて
感情的になって高値で
飛びつかないようにすることと、
売り抜ける時は十分に値上がり
天井を見送ったあとが正しい売り時です。


読んで頂きありがとうござました。


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