「転生王女と天才令嬢の魔法革命」第2話と見てふと思ったこと

今期アニメは個人的に豊作。久しぶりに週10本以上は久しぶりかも。中でも「転生王女と天才令嬢の魔法革命」は特にお気に入り。表情温でキャラがかわいい。ドメカノのキャラデザをやっていた井手直美さん。

主人公が異世界転生して無双する物語が流行っているけど、イノベーション後の世界を知ってい人が開発や事業を始めるとあんな感じなのかもしれない。

第2話には、以下のようなやりとりがある。

・自分は魔法を使えなかったから、使わない方法で実現する必要があった
・精霊の代わりになるものをどうにかして考える必要があった
・魔法も精霊もあって当然で、考える必要もなかった
・魔法を使える人が羨ましかった
・魔道具には魔法以上の可能性がある
・もしも魔法に準ずるなにかを平民も自由に使えるようになったら?

当たり前のように使っていた既存の技術が別の何かに丸ごと置き換わったり、その技術が誰もが使えるよう民主化されて産業構造が一転したりすることを想起させるシーンだった。

この異世界転生で無双する物語をもう少し抽象的に捉えると、環境が変わったことでバックグラウンドの知識を使って無双できる世界観とも言える。先端技術や先進的なツール・仕組みを知っている人は、似たような感じで無双できるのかもしれない。

時間軸を未来と現在にすると、現実には未来から訪れた人はいないので、誰しもイノベーション後の世界は想像するしか無い。つまり、未来を想像しながらバックキャストして考えることに近い。実際、未来を描いたSF物語の世界観に憧れて開発を進めている例も少なくないだろう。自分以外の人も知っている共通言語やメタファーになり得るのもポイントだろう。(思えば、仕事は部品屋に近い立ち位置のせいか、未来のことを想像したり話したり、そういうワクワク感って殆どないな。もっと時間軸の短い目の前の現象に対して試行錯誤する、別のベクトルでの楽しさはあるから不満はないのだが。)

アニメ・ゲーム・映画・小説にはたくさんのアイディアが詰まっているはずなのだが、時間が経つと中身を忘れていることも多いので、今年はふと感じたことをメモしておこう。

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