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漁港めぐり【その1】

私が研究対象としている単生類は魚類の体表や鰓に寄生しています。そのため、調査の第一歩は魚を取りに行くことから始めます。魚を取る方法ですが、釣り購入の2つが主流です。最近は、購入することがほとんどです。漁協直営のマーケットなどでは、旬の魚以外にも都市圏のスーパーに出回らないような魚種を手に入れることが可能です。

浜のうたせ

今日は『浜のうたせ』に行ってきました。『浜のうたせ』というのは、有田箕島漁業協直営のマーケットになります。https://hamano-utase.com/
漁協直営なので、魚が安く手に入ります。カツオ、タチウオ、マダイなど季節によって異なりますが、旬の魚がそろっています。魚以外にも、みかんや梅干し、野菜などの地元の食材がとても安く売られています。いつも、知り合いの京都大学の学生と一緒に行くのですが、彼は私が検査する魚の精算をしている間に、野菜や果物を購入しています。

はまのうたせ

今日のお魚

アンコウ×3(¥380/匹)

アンコウ

ユウダチタカノハダイ×1(¥380/匹)

タカノハダイ

アカヤガラ×1(¥98/匹)

アカヤガラ

イズカサゴ×2(¥300&¥450)

イズカサゴ

検査の結果

「購入した魚に寄生虫がついていました!」というとクレームのように聞こえます。また、風評被害を招くことを恐れています。しかし、私が研究している寄生虫は、人間には無害で、むしろ新鮮な証拠です。これまでこの浜のうたせで購入した魚をかなり検査しましたが、人間に害を与えるような寄生虫は出てきませんでした。また、お願いすれば、店の方がさばいてくれるので、安全です。
ちなみに、今回はエラにヒルのような動物がついていましたが、どんな動物なのか分かりません。また、まだ水温が低いからなのかこれ以外の寄生虫は見つけられませんでした。

ひる?

最後に

採集した魚は美味しくいただきました。とりあえず、タカノハダイを煮付けで食べましたが、明日はアンコウを鍋にして食べる予定です。(タイトルの写真は今回のとは関係ないです…。)

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