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私の宝塚観劇デビュー戦から今。

こんにちは、うおはると申します。

宝塚歌劇が初めての人になるべく入りやすい感じの記事を書こうと「チケットの買い方」から書き始めては見たのですが、内容が膨大すぎて全然書き上がりそうにないので、先に私の経験談から書こうかなと思います。

私はこの界隈には珍しく、一人で突入して一人でハマったタイプなので、よくある「友達によく行く人がいてチケット取ってもらったのがきっかけで…」みたいな話があまりありません。
逆に言えば、何のツテがなくてもあたたかく受け入れてもらえる世界だったということ。

気になるけど周りに詳しい人もいないしな…と待機状態になっている方に、自力でもどうにかなるんだーと少し軽い気持ちでとらえていただけるきっかけとなればうれしいです。
(見に行った演目には、公演ページのリンクを貼ってみました。ポスターやキャストが見られるので気になる人はのぞいてみてください)
※注意※
チケットの取り方は当時の内容です。
特にコロナ前後でシステムが大きく変わったところも多いので、必ずHPなどで確認してください。

1.デビュー戦

演目:2014年花組「エリザベート
場所:宝塚大劇場
チケット手配:JR東海ツアーズ
席種:B席

きっかけは大学の語学の授業で、ウィーン版「エリザベート」を見たこと。
あまりのストーリーの面白さとエリザベートの意志の強い生き方に感動していたところ、宝塚で上演するらしいという情報をネット上で入手。
日本語だけどかっこいいことに変わりはないだろうと、人生初の宝塚へ行く決意をする。

当時東海地方に住んでいた私は、駅のJR東海ツアーズでチラシを発見し、そのまま受付カウンターへ。
「もうB席しかないですけど…」と言われるも、席の違いなど分からないのでそのまま申し込む。

名古屋→新大阪、JR在来線へ乗り換えて宝塚。
往復の交通費(こだま利用)とチケット代がセットのプラン。
当時は他の取り方を知らなかったので、安かったのか割高だったのかは分からない。

ただ、後々人気公演であったことを知ったので、初心者が思いつきで取ったにしては面白いデビュー戦だったのではないかと思う。

席は2階席一番上の端っこで、客席通路を上ると高さで目がクラクラした。
生の舞台はキラキラして感動したとはいえ、やはり遠いなという感想が一番だった。いつか1階の前の方に座って見てやるんだというメラメラした思いを抱いて帰ったのを覚えている。
デビュー戦は本拠地で見たにもかかわらず地味な思い出だった。

2.復帰戦@東京

演目:2017年宙組公演「王妃の館」「VIVA! FESTA!」、星組公演「THE SCARLET PIMPERNEL
場所:東京宝塚劇場
チケット手配:当日券、阪急交通社
※コロナ禍の現在当日券の販売はありません。注意!
席種:B席、A席

デビュー戦からしばらく、学生時代は財政が苦しかったので宝塚からは遠のいていた。
社会人になって東京暮らしとなり、しばらく経った頃、ポスターが目に止まる。
「あ、東京でも宝塚ってやってるんだ…」
調べれば有楽町。土地勘がなくてもなんとかたどり着けそう。
当日券というものがあると知り、軽い気持ちで週末朝8時頃に劇場へ向かう。

……当然大行列。10時から販売開始でそんな悠長に行くもんじゃないだろと当時の自分につっこみたい。
これ席あるのかな…と思いながらも、とりあえず列の最後尾についてみる。

ただその日は初心者感丸出しが逆に功を奏す。
行列に並んで数分後、知らない人に話しかけられる。
「お一人ですか?」
聞けばチケットを1枚余らせているらしい。
当日券は列の並びが長いので友人らと連れ立って来ている人が多く、私のような単品を見定めていたのかもしれない。
いただいた席はB席とはいえとても見やすく、買えるか分からない列に2時間並ぶことを思えば大変ありがたかった。

ついでにもらって帰ってきたチラシの中にあったのが、「THE SCARLET PIMPERNEL」。
豪華な衣装に心惹かれチケットを買おうとするもすでに売り切れ。
ネットで検索しまくった結果、阪急交通社でチケットの取り扱いがあることが分かる。
こちらもすでに満席ではあったがキャンセル待ちで申し込む。

公演の数日前にキャンセルが出てチケットが手に入る。現地に行くと1階の最後列。それでも自力で取って劇場に来たぞという達成感があり、あの演目は今でも私の宝塚観劇人生一つの節目だと思っている。(ストーリーも好きでその後Blu-rayを買った)

3.梅田芸術劇場と本拠地宝塚大劇場

演目:2017年星組「オーム・シャンティ・オーム」、月組「All for One
場所:梅田芸術劇場、宝塚大劇場
チケット手配:公式HP、友人の紹介
席種:A席、S席

チケットの取り方もなんとなくわかってきたし、これから東京での楽しい観劇ライフが待っているわ!とわくわくしていた矢先、関西への異動が決まる。
これはもしかしたら本拠地宝塚に行けるかもしれないととってもポジティブな気持ちで引越し。

関西生活の開始直後、この間見た星組が梅田で公演するらしいという情報が入る。
どうやら宝塚は、地方公演だけではなく本拠地にほど近い梅田でも公演をするようだ。(阪急系列の劇場だと後で知る)
梅田芸術劇場のオンラインに早速無料会員登録し、チケットを入手。いざ観劇。

ということで、なぜか関西に来て最初の宝塚は梅田だった。
見に行った演目がインド映画の舞台化だったこと、夏だったこと、大阪公演だったこと、トップスターもコテコテ大阪人だったこと、
色んな要素が組み合わさって大変強烈な忘れられない舞台となった。

ちょうど同時期、引越しの連絡を各所にしていたところ、「宝塚のチケットなら友達に頼めるよ」という知り合いが登場する。
関西在住の方で、事情を聞けば、ファンクラブ(非公式)に入っていても、東京のチケットは取りづらいから東京に住んでいるうちは声がかけられなかったとのこと。東西でチケットの入手しやすさに違いがあることを、この時初めて知る。
せっかくなので1枚お願いしてみる。

本当に手配がうまくいかなかった場合は3日前を目処に連絡が来るとのこと。休日の予定がギリギリまで確定しないのもなんだか落ち着かない。
結局チケットも無事用意してもらえたようなので、当日教えてもらった名前の方の列に並び、チケットをもらう。確かこのときは現地支払いだった。

かなり端の方の席だったが、S席に座ること自体が初めてだった私は舞台の近さにとても感動した。
ただやはり、どうせ取るなら自分の希望する席を取りたいなと思い、ここからオンラインでの自力購入がメインとなっていく。

(以下観劇回数が増えたので演目は割愛します)


4.阪急交通社貸切を覚える

宝塚には友の会というものがある。
年会費1,500円で一般前売りに先がけチケットの抽選販売や先着販売に参加できる。
今となっては当たり前のように入会しているが、当時は入ったらもう元の生活に戻れない気がして一般前売でチケット取りをする日々だった。

ただ、一般前売開始日の朝10時がいつもヒマかといえばそんなことはない。何かしらの事情で参戦できない可能性もある。

そんなときは阪急交通社にお世話になることにした。
各公演中2回程度、貸切公演を実施している。
申込期間は前売り開始より少し早いが、無料でメール配信登録をしておけば週2回案内メールが届くので、よっぽど忘れない。
一応抽選販売ということにはなっているが、超人気公演でない限り当選確率は高いように思う。抽選で席が余った場合は追加で先着枠もある。

私が好きなのが、細かい席種を選べること。例えばS席でも1階席と2階席でプランが違う(当然値段も違う)。宿泊プランや食事とセットのプランもあり、単価の高いプランでは用意される席も良くなる。
定価を考えれば少々割高だが、自分が見たいと思う席で見られるというのは1回の観劇体験の質を高めることになるのではないかと思う。

今はコロナでなくなってしまったが、以前は幕間で抽選会があり、サイン色紙が当たるなどの企画もあった。
そういう企画がないとただ高いだけに感じてしまうので、ぜひまた復活してほしいと願っている。

5.そして今

いつからかすべての組の公演を把握し、1演目を複数回見るようになり、東京にも遠征し、友の会の抽選に一喜一憂し(思ってるより当たらない)、プログラムは増え、関連書籍やBlu-rayが棚に並ぶ…
順調にオタクとして育ちました。

今では何らかの手段でチケットを手に入れられるようになりましたが、こうして振り返ると色々やってみたなあと思います。
結局自分の得意な入手方法が見つかるまで模索するのかもしれないですが、選択肢を知ってて選ぶのと知らずに探すのとでは大きく違う。
「え、意外と簡単に見に行けちゃうじゃん…」
って思ってもらえたらうれしいなと思います。

その選択肢はまた記事にしたいと思っていますが、ひとまず今回はこの辺で…

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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