ニューヨークへ行かない

箱入り息子のアキーム王子はニューヨークへ行き学んだが、僕はもう学べる事もないほど世間を知ってしまった。
アキーム坊ちゃんが暮らしているハイクラスな環境に住んでみたい。
アキーム王子は朝から晩まで何不自由のない生活をし、たまには1人でトイレに行ってみたいとまで言う始末。
大丈夫だアキームよ、どの道老いたら1人じゃ行けなくなる。
剣術?そんな物も必要ない、必要なのは医術と睡眠導入剤があればいい。
あぁでも友達はいい、とりあえずFacebookで繋がっておこう。
何かあったらいいねしてくれる。
嫁か、いろいろ小言は煩いぞアキームよ。
今洗濯物をカゴに入れるその前に、脱ぎっぱなしと言われる。
アキームは子供は好きかな?
僕も大好きだ。
小学校3年生で親はバカにされるが。
アキーム王子よ、僕が住みたいのは…違う。
もしかしたら、住みたいのじゃなくて、権威が欲しいのかもしれない。
朝起きて美女とトイレ、美女と風呂、豪華な飯、意味のわからない金持ち。
全ての欲の支配者、たまらん事だ。
もしかしたら、僕が求めているのは、高級老人ホーム?
これなのか!?
そうだな、もしこれが手に入るのなら奥さんと一緒に入居したいもんだ。

#どこでも住めるとしたら

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