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【MTG】pauperデッキを改修しよう~その01~ 黒緑闇の森のコウモリ→黒単へ

指輪が出て《闇の森のコウモリ/Mirkwood Bats》デッキを組んだんですが、イクサランの追加で遂に緑が抜けて黒単になりました。
ていうか主軸となるパーツが黒なので黒単で回れば理想とは思ってたが、予想以上に早いタイミングでデッキが黒くなりました。
改修前の記事とデッキはコチラ。

アリーナのヒストリック・パウパーで使用
ぶん回る

こちらはBO1での構築だったのですが、カードプールの違いと5分くらいで作ったものなのでもっと強化出来ると思います。
勝ち筋のバーンが細く、速攻で削るような立ち回りが出来ない上に《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel》もアリーナでの収録がアンコモンのみなのでコントロール寄りでの運用になっています。
とは言え基盤はパウパーとほぼ同じ。本来サイドインするカードをメインから入れてるのもあるので、もう少し安定した動きが出来ると思います。

アリーナで運用した感覚と改修方針

このデッキ、とにかく回転率は爆速なので最序盤さえ耐えれば土地は心配要らなくなった。ボトルネックだった土地のタップインが消滅したので序盤の動き出しで困る事は無い。

だが勝負を決めるポイントが3~4マナ+トークンと非常に重く、《闇の森のコウモリ/Mirkwood Bats》か来る頃には息切れの可能性は十分にある。トータル勝率で言えば「文句無し」の一言で、早期決着を目指すデッキでもロングゲームでも勝負どころできっちり決められるスペックを持つのは非常にありがたい。《コーの空漁師/Kor Skyfisher》を使った使い回しだけは苦戦しましたが、だいたい後手。先手番ではこちらの引きの弱さに相手が良回転だった時くらいなだけで、カードアドバンテージの取り合いになれば勝てるので問題ないです。
フィニッシュ能力の低いHISパウパーで勝ちを決めるカードとして役に立ったのが意外にも《税血の刃/Tithing Blade》だった。安い1点ドレインですがバーン寄りになるこのデッキでは純粋なバーンもカードアドバンテージで圧倒。黒系のフルバーンはドレイン合戦になるのですがお互い手札が尽きて場にクリーチャーも無いってなってから「7マナで変身させるカード」みたいな使い方まで出来るのは有難い。
他にもアグロデッキなら《予想外の牙/Unexpected Fangs》が《よろめく怪異/Shambling Ghast》に使ってもライフレースに大きく貢献してくれた。
バーンと確信したら積極的に絆魂カウンターを乗せてしまい、除去を撃たれても耐えられるのが本当に偉すぎる。
もちろんパウパーの勉強をしてるからこそわかるデッキ読みもありますが、地獄のような引き悪を起こさない限り勝負が出来るので非常に楽しいデッキでした。

キーカード

ここからは感覚とテーブルトップのお話。
当然ながらメインは《闇の森のコウモリ/Mirkwood Bats》と《ネイディアの夜刃/Nadier's Nightblade》。

《闇の森のコウモリ/Mirkwood Bats》
4マナだがわかりやすい勝ち手段
《ネイディアの夜刃/Nadier's Nightblade》
こちらは回数を稼げないが軽い

序盤からチャンプアタック上等で1マナクリーチャーを突っ込ませ、積極的にライフを削るのが目的。
決着手段としては重めのキーカードを宝物による加速で賄う。
中終盤でマナが余れば《税血の刃/Tithing Blade》もライフを削る手段になる。

《税血の刃/Tithing Blade》
基本的にはクリーチャー除去だが
《貪る墓所/Consuming Sepulcher》
7マナ払えばこちらも使える

基本的にライフルーズ戦略が軸であり、回り始めれば20点もあっという間。
ヒストリック・パウパーで難しかったのはコウモリを引くまでだったので、環境の違いを差し引いてもかなり効率的に出せると思われる。

論争系10枚積みの是非

ぶっちゃけ12枚でも良いと思えるくらい重要カード。
積極的に出せる1マナのクリーチャーが素晴らしく、高頻度で盤面を硬直ないし有利に出来る。
除去を撃たれてもテンポ面では悪くて引き分け。赤単相手ならば積極的にブロックへとシフト。テーブルトップでは《ネイディアの夜刃/Nadier's Nightblade》を含めた8枚バーンなので、引くに越した事は無い。
色々考えたが、結局《勢団の取り引き/Reckoner's Bargain》でライフを得る機会が少なくて泣ける事もわかった。土地をコストにしてもライフが得られない以上、範囲は狭いが1マナで動ける可能性のある《村の儀式/Village Rites》で使った方が安定感があるような気がしています。クリーチャーをコストに回す機会が多く、結局斬るならばコストは低い方が良いですからね。

デッキレシピ

メインボード

クリーチャー 19枚
4 《よろめく怪異/Shambling Ghast》
4 《強欲な掠め盗り/Greedy Freebooter》
2 《捕らわれの宿主/Carrier Thrall》
4 《ネイディアの夜刃/Nadier's Nightblade》
4 《闇の森のコウモリ/Mirkwood Bats》
1 《マールート/Marut》

呪文 21枚
2 《村の儀式/Village Rites》
2 《腐敗した再会/Rotten Reunion》
1 《まだ死んでいない/Not Dead After All》
4 《命取りの論争/Deadly Dispute》
4 《熱狂的な献上/Fanatical Offering》
4 《胆液の水源/Ichor Wellspring》
3 《税血の刃/Tithing Blade》
1 《殺し/Snuff Out》

土地 20枚
4 《囁きの大霊堂/Vault of Whispers》
2 《ボジューカの沼/Bojuca Bog》
14 《沼/Swamp》

サイドボード

3 《抜去/Divest》
1 《腐敗した再会/Rotten Reunion》
1 《虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb》
2 《喪心/Cast Down》
2 《悲哀まみれ/Drown in Sorrow》
3 《Icequake》
3 《闇の旋動/Spinning Darkness》

サイドは基本的に早いデッキ対策が中心。
黒単相手に当たらない除去の代替や、インスタントタイミングで動けるカードを多めにチョイス。
親和対策もきちんと仕込んだ。

イベントで使ってみた

晴れる屋TCの平日パウパー大会で使ってみました。

1回戦 黒タッチ赤ミラー ✕◯ー

まさかの初戦ミラー。
ほぼ同じ戦術なので盤面も全部硬直。赤が入ったカルドーサ採用型となっていた。
キル射程からどこまで追い詰めるかになったが、お互いに攻める事が利敵行為という状況に陥って泥沼化。
初戦は相手のコウモリがアタックでライフを削る流れのままキル射程に届いてしまい負け。

サイドチェンジ
in
3《闇の旋動/Spinning Darkness》

out
1《殺し/Snuff Out》
2《腐敗した再会/Rotten Reunion》

2戦目はこちらのドロー加速が一気に進む展開。相手の除去に対応してのサクリファイス・エスケープが決まるので終始手札の枚数を有利に仕掛けられた。
最後は《ネイディアの夜刃/Nadier's Nightblade》のドレインで相手のアタックを無視して一気に削る。
3戦目の時点で残り5分となり、2マリガンが重くのしかかって膠着が続いてしまい時間切れ引き分け。無理っす。

記憶が正しければ2戦目に《闇の旋動/Spinning Darkness》を黒に撃ってた気がする。これはやらかし。
3戦目はゴブリンに撃ってたのを覚えてるが、2戦目は使ったと思うが誰だったか正確に覚えていない。ネイディアな気がしてる。3回戦があまりにきつかったのでだいぶ自信ない。

2回戦 呪禁オーラ ◯◯

こちら後攻。《アルマジロの外套/Armadillo Clark》をつけた《ぬめるボーグル/Slippery Bogle》で走った相手に《胆液の水源/Ichor Wellspring》をサクった《命取りの論争/Deadly Dispute》で無理矢理持ってきた《税血の刃/Tithing Blade》がぶっ刺さって勝利。2体目が出なかったのでじっくり貯めて勝ち。
相手のクリーチャー無しから延々と削り続けて順当に勝ち。

サイドチェンジ
ノーチェンジ

呪禁オーラは周りを増やして行くだろうと読んで《悲哀まみれ/Drown in Sorrow》、1戦目で見えた《楽園の拡散》に対する《Icequake》を考えたが、デッキコンセプト上で間違いなく有利という事と後手番である事を踏まえてチェンジ無し。次の先攻できっちり勝てるだろうという考え。
《税血の刃/Tithing Blade》が無かったものの土地4と伸びるのが確定してたのでゆるふわキープ。読み外しのじっくり展開狙い。相手から《アルマジロの外套/Armadillo Clark》が来ず、横並べの出来る手札でキープしてきたのでチャンプブロックを続けてゆったりとライフだけを守り、宝物を5個ほど引き入れて相手の残りライフ15点から宝物5個を使った《マールート/Marut》と《闇の森のコウモリ/Mirkwood Bats》による10点ルーズ、《熱狂的な献上/Fanatical Offering》で地図トークンを作ってコウモリに探検。これが土地でなければ勝ちの場面で土地以外がめくれてアタック勝ち。
《結束のカルトーシュ/Cartouche of Solidarity》の効果を覚えきれてなかった。お勉強が足りない。

完全に相性勝ちですねこれは。
土地に対する攻撃もアリだが、後手番では微妙だと思う。

3回戦 青黒コントロール ✕✕

海外の方。頑張って説明したけど、とりあえず大丈夫だった。
どうしても航空戦力に対処出来ないので時間稼ぎしか出来なかったが、フェアリー相手に《よろめく怪異/Shambling Ghast》は有効なのがわかるものの、統治者が走り続けて枚数差で大敗。

サイドチェンジ
out
2《腐敗した再会/Rotten Reunion》
1《胆液の水源/Ichor Wellspring》
1《闇の森のコウモリ/Mirkwood Bats》
1《マールート/Marut》

in
2《悲哀まみれ/Drown in Sorrow》
3《闇の旋動/Spinning Darkness》
1《虚無の呪文爆弾Nihil Spellbomb》

序盤は全体除去どころか単体除去も全く引けず、やはり統治者が延々と走る展開になってしまう。
《対抗呪文/Counterspell》込みで立ち回っていたのでどうにも前に動けず、相手の動きを縛る為にマスカンを叩きつけ続ける方向で行くものの、最後まで《闇の旋動/Spinning Darkness》と《殺し/Snuff Out》しか引けず。墓地対策も《虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb》を抱えてたものの、論争コストにせざるを得ないほど困窮。《ボジューカの沼/Bojuca Bog》すら引けないならもうしょうがない。
黒入りだったので除去もケアしたが、こちらはエスケープという形で対応出来る為に相手もドローを繰り返して必死に掘る展開。
お互いに決定打を出せなかった為にお互いものすごい掘ったが結局《トレイリアの恐怖/Tolarian Terror》や《グルマグのアンコウ/Gurmag Angler》によるスタッツに圧されてマナフラッドによる息切れでした。お互いにライブラリーを半分以上引いて決定打を出せずにいた。
マッチ後、goodgameを頂きました。本当に激戦で、ギッリギリの戦いでした。

テーブルトップの感想

1-1-1。想像以上によく動いてくれたため、Tier2くらいは余裕で行けるデッキだと感じました。
黒単故にピッチスペルが大いに仕事してくれたため、青相手にはこれを中心にしても良いとは思えた。調整さえきちんと出来れば全勝出来るかもしれないです。
《腐敗した再会/Rotten Reunion》によるメインからのゆるふわ墓地対策は刺さりこそしなかったが、トークン生成は優秀だった。フラッシュバックもマナフラッド回避に役立ってくれた。

タッチ赤の方も良さそうでは有ったが、個人的にはピッチスペルのコストを用意したい為に黒単が正義かな。
実はマジックでのこういうイベント参加は過去にプレリリースイベントで1回遊んだきりだったり。それでこの成績なら上々かなって思いました。むしろ対人で真面目に遊ぶのは久しぶり。体力あるもんだなあ。
ある程度「事故は起きるさ」の気持ちで使ったけど、やっぱり負けると悔しいしテキスト覚えきれてないのは自分がつらい。いや本当に難しい。

今後も調整を施しつつ使い潰そうと思っています。

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