聴き合い 学び合い

聴き合うことの大切さ、学び合うことのすばらしさについて、感じたことや学ばせていただいた…

聴き合い 学び合い

聴き合うことの大切さ、学び合うことのすばらしさについて、感じたことや学ばせていただいたことをつぶやいてみます。

最近の記事

学びの“孤立”を生まないこと

学びからの逃避  学習が嫌になる、学ぶことを厭うようになる・・・。きっと誰もが一度は体験することではないだろうか。学習が嫌になることには様々な理由があるとは思うが、その大きな理由の一つに学習していることが「わからない」という思いをもつことがあると考える。  子どもは誰しも「わかりたい」という思いをもっている。「わからない」という思いが募れば、学ぶことが苦しくなる。周りの子はわかっているのに、自分はわからないという状態が続くのであれば、焦りが生まれる。学習のゴールどころか

    • 「一人も取り残さない」授業

      「一人たりとも取り残さない」「どんな子どもも置き去りにしない」・・・私が教職を去るまでのこの数年間、国や自治体が教員に対して声高に浴びせ続けてきた言葉だ。  この理念はとても崇高だ。ただこの理念を、これまで行われてきたような一斉指導で実現することはなかなか難しかった。学校は、学習指導要領に示された事項を子どもが効率よく身に付けることができるようにカリキュラム(教育計画)を整え、指導方法を工夫し、「教える」ことを中心にして授業を考えてきたからだ。 教えること、つまり教える

      • 「聴き合う子どもたちとの出会い」

        【輝け28の瞳】  聴き合う子どもの姿との出会い。それは2012年の2月に放映されたTV番組「輝け28の瞳~学び合う教室~NHK ETV8」を偶然にも見たことだった。  それはこれまでに見たどんな授業にもない、教室のどの子も生き生きと学ぶ子どもの姿だった。取り上げられていたのは、山梨県身延町立大河内小学校3年生の古屋和久先生の教室での子どもたちの学びだ。  私はそれまで、「一斉指導」(教師主導)の授業以外に子どもが学ぶ姿を見たことがなかった。もちろん、勤務校や近隣の学校で見た

        • 聴き合うことを大切に思う

           「聴き合い」は”話し合い”ではない。自分の言いたいことを”語り合う”でもない。相手が何を言いたいのか、なかなか伝わらない言葉の裏で相手が何を言おうとしているのか、そもそも相手が困っていることは何かを相手に寄り添って全身全霊で聴こうとすることから始まるのが「聴き合い」である。  教師は、授業で子どもが”活発に話し合う”ことに憧れ、そうした授業を見た後に”話し合いがすごく盛り上がっていましたね””考えが深まっていましたね”などと感想を述べる人もいる。  だが、そうした”活発な意

        学びの“孤立”を生まないこと