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素顔のままの自分らしさ…ということ

素[(す、そ)]:何も加えていない、ありのまま、・・・
最近なぜか「素」が気になり、「素」が付く漢字に目が行く昨今。
素顔、素直、素材、素数、簡素、素質、元素、色素、素行…などなどキリがない。
一方、素早い、素敵、素麺、素人…、などは同じ[素]でも[素]の意味が違うよう。不思議だね…興味を持つといろいろ発見があるもんだ。

それはさておき〝素顔〟ビリー・ジョエルの名曲、Just the Way You Are.

この曲は〝ありのままの君を愛している〟という、恋人・パートナーに向けたメッセージが、美しいメロディにとともに奏でられています。
じゃぁ、ありのままの君を愛する〝自分自身〟はどうなんだ?
人には求めておきながら、〝ありのままの自分〟がわからないのは、身勝手な感じがして…。

「ありのままの自分=素の自分」ってなんだろう?

そもそも「自分らしさ」ってなんだろう?
考えてみたものの、考えれば考えるほど無限ループ!
で、先生方に聞いてみた。

  • 齋藤孝先生は著書「円熟した大人の作り方」の中で、「自己評価の基準軸は自分自身です」と言っているし、

  • 榎本博明先生も著書「自分らしさって何だろう?」の中で、「自分を見つめる自分がいる」と言っている。

つまり、〝自分らしさは、自分で決めたらいい〟と理解することにした。
さらに榎本先生は 「自分らしさなんて、探しても見つからない、そういうもんだから」と言い切った。だからそういうもんなんだ…と思うことにした。

考えてみたら、周りの目を気にして自分を飾ってみたところで、すぐに疲れて「素」がでるし、相手の顔色をうかがって言葉を選んでみても、なんかモヤモヤするし。
だったら最初から「ありのままの自分=素の自分」でいるしかない
でもなぁ、見栄を張ったり、粗を探したりする嫌な自分(=隠したい自分)がいるのも事実。

心理学の先生の中には「自己開示せよ!」みたいなことをいう人もいるが、そんなに簡単にはいかないよ。感情をコントロールするのは難しいし、すごく勇気がいることなんだから。
だから〝自分らしさ〟とは理想のイメージではなく、まさに「今ここにいる自分」なのだった。
「自分自身の心をありのまま受け入れる」ということだったね。

ビリー・ジョエルはオネスティ(Honesty)でもこう言っている。
 〝Honesty is such a lonely word. Everyone is so untrue.〟
 〝Honesty is hardly ever heard. And mostly what I need from you.〟

「Honesty」「素顔のままで」と置き換えると、
「その時は、周りの目が気になったり、気を遣ったりして、言いたいことが言えなかったり、動かなかったりしたけど、後から思うと、後悔することが多い」と、私たちに向けた、暖かいメッセージのように感じます。

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