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分離不安の小1男子に付き添い登校するパパの話

はじめに

今、小学一年生の教室でさんすうの授業を聞いている。7は2と5にわかれます。
息子(仮名:レンノスケ)が登校渋りを拗らせて、ここ3週間ほど付き添い登校をしているのだ。子育てはトラブルと試練の連続ながら、ここまでは比較的順調な子育てライフをエンジョイしていた。我が子が登校渋りになるというのはあまり想像もしていなかったので、まずは困惑してるというのが正直なところだ。
もちろん教室にいる大人は先生と自分だけ。一人授業参観VIPである。せっかくなのでこの得難い体験をnoteに備忘録として書き記しておこうと思う。もし同じような試練に直面しているパパママ同志がいれば、共有いただいて少しでも励みになれば幸いだ。

入学当初は普通に登校できていた

簡単に経緯をまとめておこう。
・入学からしばらくは普通に登校していた
・5月中旬から朝の集団登校を渋るようになり車で登校するが、段々登校自体を渋るようになる
・6月初旬から1人では教室に行けなくなる。父の付き添いがあればなんとか授業を受けられる
・7月初旬から父の付き添いがあっても教室で授業を受けることを渋りだす。現在は授業を受けたり、別室で過ごしたり。

担任の先生は見るからに忙しそうな中、とても丁寧に対応してくれる。ホントに頭が下がる。まずは学校に来ることを習慣化させたいということで、親がずっと学校に付き添っても構わないとのこと。ややためらいはあったが、他に手段も無さそうなので父が付き添い登校をすることになったのである。

学校を嫌がる理由は今のところ良く分からない。おそらくレンノスケ自身も良く分かってないのだと思う。
・家庭環境は良好。父、母、レンノスケ(小1男子)、妹(年中)、猫2匹(かわいい)
・学校環境も良好に見える。担任は若い男の先生で、本人も心を開いている。
・クラスメイトとの関係も良し。楽しそうに遊んでいるし、格別苦手な人がいるわけでもなさそう。

教室まで付き添うようになって驚いたのは、小学一年生の民度の高さ。親が付き添うなんて、いじめられる原因になるんじゃないかとか心配していたが、そんな気配は今のところ全く感じられない。
レンノスケの顔を見かけるとたくさんの子が声を掛けてくれて、遊びに誘ってくれる。なんなら父も一緒に遊ぼうと誘ってくれる。さらによじ登ってくる。自分の学校時代、こんなに女子にモテたことなんてなかったな…。

パパ大好きの行き過ぎ?

似たような状況の子のことを調べてみると、かなりぴったり該当する症状があった。どうやら、分離不安と呼ばれるものらしい。精神疾患をまとめたDSM-5やICD-10などにも記載されており、小児には珍しくない症状の一つのようだ。
・父が学校に付き添っている間は元気だが、帰ると泣き崩れる
・寝る時間に父が外出しようとすると家でも泣き崩れる。昼間は一人で留守番でも平気。
スクールカウンセラーと相談していても、根っこのところにある原因は分離不安だろう、との見解だった。
レンノスケは生まれたときから超絶パパっ子で、父以外を対象に恋愛とかできるのか、とか冗談ながらに思っていたが、本当に問題になるほど愛が大き過ぎてしまったのかもしれない。
カウンセラーによると、分離不安の場合は付き添いしていれば授業受けられるケースが多いらしい。付き添いを始めた頃に、問題なさそうだと判断して帰宅、その後泣き崩れるということが何度かあったので、教室での授業にそのイメージが焼き付いてしまって最近は授業を渋るということなのだろうか。
特に教室に入って授業を受けるということがかなりのストレスになってるようだ。勉強自体は苦手ではない、むしろ得意な方だと思うのだが。学力自体に関しては今のところ心配はしていないが、学校生活を楽しめるようにはさせてあげたいところである。

焦らずに付き合っていこう

日が経つにつれて症状がやや深刻になっていってるのが気になるところだ。
学校以外でも、いくつか習い事をしていたが、それらも同じように行き渋るようになっている。教室までは向かうのだが、教室に入る段階で動けなくなってしまうようだ。
それを考えても、気分が上がらない要因は学校自体ではないのだろう。
焦って登校を強いて、学校に対し嫌なイメージを植え付けてしまうようでは元も子もない。症状が改善するまで気長に付き合うとしよう。不登校の子をサポートするフリースクールというものもあり、今週はそれを見学に行ってみるつもりである。
幸いなことに、仕事は自営業なので父自身の時間は比較的自由にできる。決してヒマというわけではない。融通が利くだけである。

同志がいればご連絡くださいな

レンノスケは容姿、能力、性格も全てが自分にそっくりなので、ともすれば人生2週目を見ているような気分だった。しかし今回の件は自分は子ども時代に味わったことない悩み。全く息子の気持ちが想像できない事態だった。
我が子といえど、結局は他人で、別の個性なのだ。それを尊重する気持ちを忘れずに子育てをしていきたいものだ。
今は父自身の気力、体力とも問題なく過ごしているが、先行きが見えない状況に不安はどうしても感じている。
同じ境遇の同志、また経験をされた先輩方いれば、声を掛けて頂けると励みになります。