徒然なるままにとはいかないもの
初めて投稿します。普段Twitterには1日結構何ツイートもしていたりしますが、140字以上書くというのは新しい習慣です。新しいことを見つけると、なかなか徒然なるままにとはいかないかもしれません。
「徒然」(つれづれ)という意味は「長い時間、同じ状態が続くこと」や「何もすることがなく退屈すること」。吉田兼好の「徒然草」の冒頭にある「つれづれなるままに」は「することもなく、手持無沙汰なのに」という意味になります。
また「徒然」は「物思いにふける」という意味もあるそうで、初投稿はこちらのタイトルを少しお借りしました。とはいかないもの、としたのは、コロナウィルス感染拡大防止の外出禁止が施行されてから40日以上が経ちますが、意外と飽きてないということから、です。
コロナウィルス感染が始まって、イタリアは外出禁止と行動制限を住民に課しました。始まって早々にジッとしていられないイタリア人達、窓やバルコニーから参加する「フラッシュモブ」(申し合わせた時間に音楽や拍手などを行う“運動”)が流行りました。外出制限がされる中、仕事と健康上の必要な外出以外を禁じられながらも、犬の散歩や必要食料など買い物のために外出は許されているので、様々な方法で出ようとするイタリア人達。家にジッとしていることはこんなにも難しいということがわかりました。ただ、皆が皆「外出したい」が為に外に出続けていたのもあり、感染者は減少せず、死者もピーク時は1日800〜900人近くに登ることがあり、政府は厳しく外出する為の自己申告書の内容も厳しくしていきました。スーパーマーケット、薬局、食料品のお店に入る為にはソーシャルディスタンスとして人と人との間隔を1.5m前後の距離を保つことが前提としています。
私はこの行動制限、外出禁止になってからはスーパーマーケットに行っていません。パートナーに行ってもらっています。幸い近くに午前中に出る市場があるので、野菜や果物、乳製品やパン類などは私もそこに買いに行きます。
このような外出禁止の生活の中で、フラッシュモブ以外にもいろいろなブームが来ました。ブームなのでいつかは過ぎてしまうと思います。粉を捏ねるというブーム。小麦粉は一時的に売り切れもあったそうですがすぐに入荷して、今は常にどこでも手に入ります。小麦粉の売り上げが、前年比5倍とかちょっと尋常ではないですね。パン類を膨らませる酵母もまた売り切れ続出しています。人は暇になると粉を捏ねる。スーパーマーケットやパン屋にはパンは売っていますので、明らかに必要性ということではなく、時間を有意義に使うためです。インターネットにはレシピがたくさん載っていますので、ノウハウさえわかれば、やってみようという人が増えたのです。私も当然乗っかりまして、ピッツァやパン、スイーツ類など酵母を使うものから、酵母を使わない餃子、うどんなどタイムラインの流行りにはとことんのっています。時間はある。材料もある。レシピはインターネットで見られる。このような世の中に徒然なるまま、手持ち無沙汰で何もすることがないと状況になっていません。ある意味、このお篭り生活を楽しんでいます。
今の私の中のブーム、といってもブームではなく新しい習慣にしたいですが、植木の世話をすることです。植木の世話って昔は老後の趣味みたいなイメージでしたが、今はインターネットのおかげかいろいろな趣味を公開するという習慣が定着し、もう高齢者の年金生活にはいった趣味という位置づけのものではなくなりました。園芸とは言わずにガーデニングと呼び出してもうかなりの年月が経ちました。人々が新しい価値を見出す、発見する、実行する。そして、それは習慣になったり、一時期ブームで終わったり、ただ選択肢は大きくなりました。
問題は調達です。行動制限中なので、簡単に買いに行けない。昨年の春と秋に薔薇の苗を買って、土や肥料、道具などを購入していたので、お篭り生活になってからもそれを使っていました。先週から植木の苗を買いに行けるようになり、いろいろ植えていたら土が足りなくなったので、下の階にお庭持つ住人の方に頼んで分けてもらいました。もちろん、直接接触なしです。電話をかけて、バルコニーで話し、箱に入れてドアの前に置いてもらった土をドアを閉めたままで引き取ったり。以前は考えられなかった方法。
というわけで、暖かくなってこれからいい季節、植木の世話に勤しみます。育てている薔薇についてはまた別の機会に。
今日はここまで、私の徒然なるままにはいかない初投稿でした。
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