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10年弱待ちわびたシン・エヴァンゲリオンを観に行く前と観た直後の想い。

中学の時Yahooの特集で無料配信されてた「新世紀エヴァンゲリオン」を観た。なんだか今まで観てきたワンピースとかナルトみたいな少年少女の物語とは毛色が全然違うものを観てしまったとびっくりし、ぶっちゃけ印象としては「エロいな!しかもグロいな!」と表面的な部分しか享受できず、エンタメとしてほとんど楽しめないまま友達には刺激が強いアニメだよとしか伝えられないくらい魅力がわからなかった。ぼくはルフィとナルトの戦いだけが読めればお腹いっぱいだった。何か新劇場版とやらも始まってたけど、リメイクを見たいほど旧作にもはまらなかったのでまあいつか気が向いた時観れればいいやと思ってた。

高校2年の夏、全3部作の新劇場版の2作目「新劇場版エヴァンゲリオン破」の公開が始まった。サッカー部の同級生がこの作品の公開がとても待ち遠しかったらしく週末見に行くことになった。ぼくもノリで映画館について行くことに決め、どうせならと金曜ロードショーで放送していた新劇場版の一作目「新劇場版エヴァンゲリオン序」を取り急ぎ観た。


この新劇場版というのはわかりやすく言うと少々難解で複雑なまま物語を終えた新世紀エヴァンゲリオンという作品をより上質によりわかりやすくエンタメな作品として再構築した新しいエヴァンゲリオンである。

リメイクにしてはこれが非常にクオリティが高く、(正確にはリメイクじゃないっちゃ無いけど。)ラストの綾波レイの微笑みには思春期真っ只中の高2の狩野も思わずニッコリ。素晴らしい。というかこんな観やすかったっけエヴァって?となるくらい序という作品のおかげでエヴァにスムーズにのめり込めた。

そして週末、2作目の「破」を観に静岡駅前の映画館へ。

それなりに楽しみに鑑賞する。

上映開始後、

あれ?こんなシーン元々あったっけ?

あれ?ちょっと違くね?

オイオイこれは全然違くないか!?

うわー!!!!これどうなるのーー!?

つづく。

そして興奮の次回予告で終わり(2009年6月)

スーパー面白ストーリーをぶちかまし大満足。

映画観て面白すぎて鳥肌立ったの初めてだった。

そこからもう一回旧作を全部見直し、旧作の良さもそれなりにちゃんと味わえて、次の三部作目及びラストの「Q」を翌年ということで心待ちにした。

DVDも序と破両方お小遣いを貯めて購入し、ピザとってあの時の友達呼んで最高の上映会をした。

それほど興奮した。あの映画に。

そんな次回作、公開までまさかの3年かかった。

高校生の時に待つ3年はすごく長い。

体重も10キロ増えてスポーツマンからむっちりぽっちゃり野郎になった。

まあ、でもいいや。

何年もの歴史があるエヴァ。全てを完結させるのにそれくらい時間はかかるのだろう。そう思い大学2年の冬当時破を観に行った友達と横浜で三作目「新劇場版エヴァンゲリオンQ」を観に行った。

無事始まった。


え!?そうなの!?

ん?どゆこと?

ん?

ん?

うおおおお??

カヲルくん?

あれぇーー!?終わった!?

いや完結じゃないんかい!(当時2013年11月)

終始大迫力の映像美と音響でアニメ映画として十分興奮はしたもののぼくの脳みそじゃ難解なストーリーすぎて、前作と比べると消化不良のまま観終えてしまった。

あの時友達と寄って食ったとんこつラーメンは美味しくも不味くも無く、ただただエヴァQの話をがむしゃらにするだけの時間になった。考察もクソも無くただただ話した。それだけ3年待ってのこの内容に納得いってるようで納得しきれず、鳥肌立たせてくれた映画の続編が難しすぎて、制作した向こうサイドが良くなかったのか、理解できない僕が悪いのかわかんなかったからずっとモヤモヤした変な感情だった。

それから9年経った今、2021年このエヴァQを金曜ロードショーで放映した際、主人公碇シンジ役の声優緒方恵美さんがTwitterで「いま観てもわけわかんないよ!」とツイートしてたのを見てあの頃の消化不良に一発終止符を打てた。あれ演者側もわかんなかったんかい。笑

じゃあ!!

そんじゃあこの最後のこれ!

エヴァンゲリオンの本当の本当のラスト!

「シン・エヴァンゲリオン劇場版」

9年待った!

まさか大学生のあの頃のぼくが今芸人になってるとは思わなかった!

これ今日の朝7時にtohoシネマズ新宿にて観に行ってきます!(現在2021年3月11日0:05)

お休みなさい!

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【シンエヴァンゲリオン劇場版】

観ました。

観終わって最初にまず思ったことは観て「良かった。」です。

マジ月並みな意見ですがこれしか無いです。

無事に物語が着地できて「良かった。」
その着地をちゃんと目の当たりにできて「良かった。」
シンプルに内容が素晴らしくて「良かった。」
あのキャラやあのキャラの結末が余す事無く描かれ切れて「良かった。」
これまでのストーリーの難解さや中々制作されず物理的に観劇できないもどかしさ等の作品内外でのストレスが完全に解消されて「良かった。」
しかもこのストレスは実は必要なことだったのかもしれないと思えて「良かった。」
エヴァに夢中になれて「良かった。」

色んな「良かった。」が生まれて胸がいっぱいです。こんなハッピーな感情がスルッと生まれるとは思いませんでした。

エヴァの呪縛から解き放つとか、前進とかを示してましたが、あんまり説教臭さも終始感じず、頭からケツまで2時間半凄まじい満足感でした。

上でQがちんぷんかんぷんだと言いましたが、それもほぼ解消。満足です。何回も言っちゃいますね。

同時に今後エヴァがどうなっていくのか続きを楽しみにする時間が一切皆無になったのでそこの喪失感も凄まじいです。

ネタバレ厳禁の封がされた特殊なパンフレットを買いました!

これ読んで最後までもうちょいエヴァをしゃぶり尽くしたいです。







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