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THE 日記(5/23〜6/10)

五月二十三日
 覚えてない。

五月二十四日
 覚えてない。休みだったんだけど。何したんだろう。

五月二十五日
 覚えてない。

五月二十六日
 昼に起きて、恋人とチャリ漕いで西荻のフヅクエに行った。広い。左官をやった。難しい。粉まみれになった。恋人が楽しそうで良かった。あくつさんと太田さんと煙草を吸った。
 酒井さんが弁当をくれたから、恋人とそれを公園で食う。Titleに行ったら閉まってた。荻窪の啓文堂書店に入ってピンチョンの新作『ブリーディング・エッジ』を買う。隣にあるスタバがやたら広くて良い感じだったのでそこに入って読む。読んでたら眠くなってきて、それを枕にして寝た。起きたらよだれまみれだったから恋人のハンカチで拭いた。トイレに行こうとスタバを出たら時計屋の横にトイレがあるらしく、通路の壁一面に時計が掛けてあって、寝起きの浮遊感も相まって何か今のこの瞬間をずっと覚えている気がする。

五月二十七日
 初台のフヅクエの近くにガールズバーができてて、客引きの女の人がやる気なさげに突っ立っていて、高円寺の南口の宝くじ売り場の前にもよく客引きの人が四人ぐらい立ってるけど大体みんなやる気がない。これは客引きとして機能しているのかいつも気になる。そしてやる気なさげなガールズバーの客引きは見ていてとても良い。

五月二十八日
 くらいくらい公園のホームページ用のサムネ諸々を作るために起床即イラレ。シネマートでバイトしてた時に値札を自分たちでイラレで作っていたから、それ以来で、懐かしく楽しかった。結構しっかり集中して作りまくる。疲れたからApex。配信しながら。プラチナに行けない。

五月二十九日
 名刺の本紙校正が届いたらしいので、フジタさんと高円寺で待ち合わせ。ぽえむに入って、アイスコーヒーを飲みながら確認。白紙が周りにあるとミント色の部分が黄色く見えるけど、切り抜いたらそれが弱まるようで、それがおもろかった。かっこよくできて良かった。隣に無茶苦茶声のでかいババア二人組が来たので、「煙草吸いに行きましょう」と行って、南口の喫煙所に戻った。家に帰って、またイラレでサムネ作成。諸々完成。
 Apex。ゴールドⅠになった。そこからまたトントンと上がって行って、プラチナ目前まで来たけどここで無茶苦茶に停滞してブチギレる。
 新文芸坐のオールナイトに宮森さんが登壇するというツイートを見て心暖まる。

五月三十日
 働きに向かう前にApex。あとちょいが届かない。なんで? 本気でムカつく。初動でフラグメントに降りる奴らは何を根拠に勝てると思ってるの? 人生を運に託すことほどつまらんもんはない。そういう、手の施しようが少ないものが本当に嫌い。それで換気扇の下で今日も煙草を吸いながら考えていると、ふと、「やめよ。」と思った。怒るの疲れるしめんどくさい。「負けてるの自分のせいなのにいくらでも周りのせいにできるのが楽だったんだけど、それが逆にしんどくなってきたわ」とみんなに送った。

五月三十一日
 働きに向かう前に本読んで、家を出た。いつもApexやってムカつきながら出勤していたから、穏やかに出勤できて良かった。
 久しぶりにストファイをやってみた。三ヶ月か四ヶ月か全くやってなかったのにコンボもセットプレーも覚えているもんだな、と思いながら割と勝つ。むしろ変な手癖が抜けて強くなってる。おもろいもんだ。

六月一日
 覚えてない。

六月二日
 覚えてない。

六月三日
 七つ森に行った気がする。多分短歌を書いた。二個か三個か。結局Apex普通にやった気がする。でもランクはムカつくからカジュアルだった。カジュアルだとムカつかない。何も賭けてないから。不思議なもんだ。不可触の範囲が広いものに何か賭けることは馬鹿みたい。

六月四日
 明日早起きだから頑張って二時ぐらいには寝た。

六月五日
 八時半に起きて、眠い、と思いながら家を出る。オオゼキの前を通る。何回も通ってるはずなのに朝の光で特別に見える。集合時間よりだいぶ早めに中野のニッポンレンタカーに着いたから、隣のスーパーに入ってパンとポカリを買う。すると木村くんから「俺もついた」とLINEが来たので、二人でハイライトを吸う。昨日道端で拾ったらしい。「よう落ちてるタバコ拾うな」と言った。未開封だったらしい。みんなが来て、デカい車に乗る。GReeeeNやBONNIE PINKが流れる車内で笑いながら幕張に着いた。フードコートで天丼を食って、みんなで海辺に移動しながら木村くんに写真を撮ってもらった。くらいくらい公園が四人組になっから、それ用の写真だった。しばらく海にいて、日光に照らされた俺たちはそれだけでかなり疲れた。帰りの車の中ではポテサラと落合はすぐに寝て、木村くんとぺっしと西上くんと俺は「ちんぽしりとり」をしていた。ちんぽにまつわるものでしりとりをする、という。笑った。
 中野に戻ってきて、東高円寺まで歩いて成都でメシ食った。六人でずっとApexの話。解散。帰宅して湯船にお湯を張って、それに浸かると、結構楽になった。みんなでApex。そして気付いた。俺はこのゲームが嫌いなんじゃなくて、ランクマのゴールド帯が極端に嫌いなだけだった。シルバーもプラチナも好き。ゴールド帯だけマジでムカつく。

六月六日
 覚えてないけど、昨日二十四時ぐらいには寝て、やたら早起きした気がする。

六月七日
 早起きのリズムになってる。午前中に名刺が届いて、かわいいデザインで、とにかく無事に完成して良かった。

六月八日
 働いてる時に包丁で薬指の先端を深めに切って焦る。血が止まらない。焦ったのもあってか貧血気味になってしばらく具合悪くなる。切った瞬間、一秒で現実から非現実に移行するあの感覚が気色悪い。
 恋人の家に。お風呂上がりにヘアゴムで髪を結んでいたらゴムが反動でパチンと薬指に当たってしまってまた血が溢れ出す。痛い。
 Ralphくんのスニーカーアディクトがアップされていて、観た。おもろかった。それで関連してSelfishのPVを恋人に観せた。
「日本では無理 まあ確かに 言い訳ばかりのお前らじゃ無理 でも俺ならできる makeするシーン準備してくれよ手のひら返し」のところがかっこよくね? と恋人に聞くと「かっこいい」と言った。

六月九日
 恋人が洗濯しているのに手伝いもせず爆睡。近所の喫茶店でサンドイッチとアイスティー。うまい。テレビにミヤネ屋が映ってた。京都で鹿が逃げたかなんかで、それを生中継していた。キャスターが「大事件感」を演じていた。愚かだった。そのあとオリンピックのパブリックビューイングについて武蔵野市長も交えて話していて、武蔵野市長はとにかくずっとやりたくないと言っていて、それに対して何かようわからん奴がやりたいやりたい言うてて、全体的にギャグだった。こういうワイドショーをデッカいギャグとして観ないと本当危ないな、と思った。
 高円寺に行ってオリンピックとかをうろうろ。途中玉ピロくんとすれ違った気がするけど、たまに高円寺で「あ〜どうも〜」と挨拶するだけなので確信が持てず、そのまま通り過ぎる。古着屋を見る。新宿に行く。アトモスでスニーカー見る。Ralphくんのやつ見てたら俺も黒い靴履きたくなってきた。紀伊國屋で『存在と時間』『悲しき熱帯』『ヴィトゲンシュタイン全集一巻』『ヴァリス』の四冊を買う。ブルーボトルの横のパン屋で休憩して、ユニオンちょっと見て帰宅。疲れた。Apexやって、くらいくらいの電話会議。おもろかった。
 恋人と風呂入って、コンビニに。この日記に最近よく書いてるあの頭のおかしい人がまたいて、俺はマジで頭おかしいやつ嫌いだから、何か危害加えてきたら殴り返そうと決めていて、でもこういう攻撃的な奴って臆病さの果てにそういう境地に辿り着いてる可能性高い気がするから、今日もただニヤニヤしながら何かこちらに向かって言ってくるだけだった。恋人はずっと怖がっていて、マジであいついなくなってほしい。それで思い出したのはジャルジャルさんの「あ〜わかったわかった、お前、ヤバい奴やな。俺ヤバい奴大っ嫌いやねん!!!全然怖ないねん!!!」のネタで、家に帰って久しぶりに観たらやっぱりおもろくて笑った。

六月十日
 暑かった。森奈ちゃんに『進撃の巨人』の最終巻読んだよ、と報告。最終巻でなんか俺はわけわからんくなって、「何が起きてんのこれ?」と思いながら読んでて、でも何回か読み返したら段々とわかってきて、ただやっぱり一番おもろいというか震えたのは、ベルトルト?ベルナルト?とライナーが「俺とベルトルトが巨人なんだけど」とエレンに言うところで、それは十四巻とか? あそこがマジで震えた。「誰が好き?」と森奈ちゃんに聞かれて、「俺あのメガネかけた女の人」とハンジさんの名前を忘れていた。ハンジさんが一番好き。それかリヴァイ兵長。
 クーラーをつけた。涼しい。
 夜中に落合とLINE通話で台本の読み合い。セリフ覚えるために。LINE通話の背景をTWICEの写真にして、俺は暑くてパンツ一丁だったから、TWICEに上裸の男が潜入しているおっかない状態になって二人で爆笑する。

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