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THE 日記(12/17〜12/31)

十二月十七日
 ここら辺から様子がおかしくなる。あれだけ自信満々だったのに、みるみるRPが減っていく。なんだ? 何が起きてる? と訳もわからないまま、彼はプラチナ帯の沼に沈んでゆくのであった。完。

十二月十八日
 ずっとApex。十時間ぐらいかけてRPを700溶かす。プラチナⅢの底まで来てしまった。夢を見ているのか? ダイヤが圏内だったのに、俺は何をしていたんだ? どこで間違った? あまりにも腹が立ち、夜中に配信をつける。怒っていたから饒舌だった。配信的には凄い良かったが、結果があまりにも酷い。朝型、味方のアッシュが一人で18位から3位まで伸ばしてくれて、そのムーブを見て、「そうか、やっぱり順位ポイント伸ばしてマイナスを少しでも喰らわないようにするのが大事なんやな」と勉強にはなったものの、あまりにもその動きが楽しくなさそうで、それをやらないとダイヤに行けないのならばマジでやりたくないな、と思う。いくらなんでも修行すぎる。ハイドして、バレたらウルトと丸グレ垂直投げを組み合わせて逃げるその巧みさを見て、逃げるの上手くなることの楽しさを全く見出せなかった。でも配信をつけて観てくれる人がいたおかげで、少し楽になった。
 悲しいまま羽毛布団の中に入り、布団ちゃんがドラゴンボールのゲームをやっているのを観ていた。俺の小学生時代はもうひたすらドラゴンボールばっかりで、その内容を忘れることは一生ないだろうと思っていたけど、こうやって改めて見ると細かい部分はごっそり抜け落ちていて、そして改めて観るとこんなに泣ける作品だったのかと思った。親子かめはめ波でセル倒す所で号泣、ベジータが魔人ブウ相手に自爆する所で号泣、「がんばれカカロット、お前がナンバーワンだ」の所でも号泣。もう朝の九時だった。

十二月十九日
 十三時にポテサラの家に集合だったから十二時に起きた。三時間睡眠でもなぜか意外と大丈夫だった。着々と撮り進めて、デニーズでメシを食う。吉祥寺のルノアールに移動。ぜんざいを食う。頭が痺れる美味さ。ぜんざいしか齎すことのできない満足感みたいなのが確かにある。ぺっちゃんちの屋上でタバコを吸い、ぺっしとはここで解散。四人で俺の家に。無事に撮り終わる。みんなが帰るとすぐに風呂に浸かってすぐ寝た。まだ二十四時ぐらいだった。

十二月二十日
 十六時に起きた。だから十六時間寝ていた。と言ってもかなり浅い眠りで、うーん、と思う。
 バスの中でM-1を観る。まさのりさんの「ひーざ!」からの渡辺さんの本気ツッコミのところが痺れた。「ライフイズビューティフル!」も。芝さんは相変わらずかっこいい。
 働く。帰宅し、恋人と風呂に入り、「出会ってから四年経つけど、俺は右肩上がりでどんどんエロい目で見てるよ」と報告する。それは昨日四人で話してる時に、「恋人に起きたしんどい出来事や辛い過去のことだったりをどんどん知っていくことによって、相手のことをエロい目で見れなくなってくるのはわかるけど、それ込みで勃起させるんだよ、だからおちんちんは女性器に入れるんじゃなくて、過去に挿れろ!」と俺が何度も「過去に挿れろ!」と叫んでいて、落合とポテサラと西上くんは「は?」みたいな顔をしていて、それを恋人に言うと彼女もまた笑い、「現在じゃないの?」と言った。
 Apex。着々と盛るも、サーバーが落ちてマイナス72を喰らい発狂寸前。しかも2キル8位とかの段階で。お前のせいやん。なんでこれでペナルティー貰うんだ。マジでムカつく。

十二月二十一日
 ことばと新人賞の審査員に滝口さんと山下さんが入ったというニュースを見る。送ろうと思う。
 帰宅してApex。午前三時からスプリット2だ。サンキュースプリット1。前シーズンと同じくプラチナⅢで終了。風呂。上がって、早速シルバーⅠからランク。楽勝すぎる。別のゲームだ。気楽に一瞬でゴールドⅣ寸前まで行って、布団ちゃんのドラゴンボールを観ながら寝る。小学生の時、部活が終わったあとダッシュで帰っていた。アニマックスで毎日17:30ぐらいからドラゴンボールZを放送していて、それを観るためのダッシュだ。久しぶりに観たくなって調べたら、U-NEXTでしか観れないらしく、DVDを調べたらBOXで欲しくなった。でもあんまり売ってないし、なんなら公式のページとかすら存在しない。売れないんだろうな。あのセル画のアニメにしかない風合いに長時間浸っていたい。休みの日に一日中観ていたい。

十二月二十三日
 なぜか早起き。新宿に。紀伊國屋に入るも、どれも買わなくていいや、と思ってスタバに。やたら喉が乾いていた。混んでいたからゆずシトラスティーを持ち帰りにしてしばらく歩く。西口に辿り着いて、ブックオフでドラゴンボールZのDVDを探したけどボックスは見つからなかった。はなまるうどんを食う。ピースに入って『味方の証明』の続き。手書き。無茶苦茶に書いた。モレスキンのノート七ページ分ぐらいみっしりと。帰宅。Apex。配信しながら。スプリット2開幕直後だから敵が強え。
 恋人が来て、一緒に風呂に入り、洗濯機を回すものの、ここ一年ぐらいずっと「U13」という謎のエラーメッセージと共に脱水のところで完全停止するというバグに遭遇していて、だから今日もいつまでも洗濯が終わらない。ネットで説明書のPDFをダウンロードしてみたら、ガタついたところに置いてるとそうなりますよ、ということで、洗濯機の脚に新聞紙を噛ませて平衡を取った。すると直った。こんな簡単なことに一年近く振り回されていた。上京した時に買ったクソ安い洗濯機だからてっきり壊れたと思っていたけど、つまりまだ壊れてなかった。十年近く全く壊れないのも凄い。
 寝る前に『101匹わんちゃん』のオリジナルのアニメの方を観た。凄い良かった。そのまま寝た。

十二月二十四日
 働き終えて、ライフガードを飲みながら京王新線に乗ると、今にも吐きそうな男がいた。彼は一番端の席に座り眠っているが、時たま「おぉぷ」と言いながら体を前方に跳ねさせる。すると周りにいる男たちも一瞬ビクッ!となって構える。しかし吐かない。全員そいつから離れればいいのに、あくまでも吐くまでは移動する気がない。彼の吐き気がここにいる全員のハンドルを握っていた。
 帰宅するなり『味方の証明』を整える。冒頭から音読しながら推敲していたらちょっと泣く。

十二月二十五日
 『くらいくらい公園のとなりの席』公開。ということでPodcast始めました。是非に。#100まではとりあえず行きたいな。

 働き終えて疲労困憊で帰宅し、すぐに寝ようとするものの疲れすぎて寝付けない。馬鹿みたいだ。疲れすぎて寝れないってなんなんだ。
 鬼越トマホークのYouTubeがおもろくてずっと観る。オズワルド伊藤さんのキャバクラボーイ時代の話が全部おもしろい。そして朝の九時ごろにようやく眠りに就いたようだった。

十二月二十六日
 そしてすぐに十三時に起きて、新宿に。タイムスに入ってポテサラとぺっちゃんとタバコを吸いコーヒーを飲みながらM-1の話をして、ヨドバシに。撮影用の三脚を買うため。今までは借りたやつを使っていたから、もう買っちゃおう、と。割とすぐに決まって、解散。
 俺は一人で東口の無印に。寝室が二面採光なのにペラペラのカーテンをずっと三年ぐらい使っていた。コロナ禍が明けて朝七時に寝る生活に戻ったので、バリバリ明るくて眠れない。そこでやっと遮光カーテンを買った。
 帰宅してすぐにそれを着けると、無茶苦茶に光を遮ってくれてビビる。
 木村くんとポテサラとApex。日曜の夜、PC版フルパ東京サーバーの洗礼を受けて、全く勝てない。三時間ぐらい0キル。あまりにも敵が強い。中距離のダメージトレードの段階で紫アーマーをワンマガで確実に割ってくる。かなり距離を取っていてもグレの投げる位置や飛んでくる弾道の整い方ですぐにわかる。「あ、ダメだ、負けるこれ」と。
 解散して、風呂に入り、一人でちょっとランクやってゴールドⅡに戻して寝た。まだ二十四時とかだった。

十二月二十七日
 十五時間ぐらい寝た。のんびりタバコを吸って、Premierで少し編集。バスで働きに向かう。
 帰宅し、くらいくらい公園の2021年を総括するような映像を作ろうと思い、そこにかける音楽を新しく録音しようと、ギター、エフェクトボード、インターフェースを持ってきて繋げる。録ってみるものの無茶苦茶下手になっている。そりゃそうだ。これは時間かかるな、と諦めることにして、昔録った曲から自分のボーカルだけ抜いて使おうと思った。歌が下手すぎるので。死にかけのMacBook Proを起動させて、三時間ぐらいかけてどうにかProtoolsからボーカルのトラックだけ抜いて書き出すことに成功。ぺっちゃんから送られてきていた大量のオフショットを全てダウンロードして、それでもう朝だった。寝た。遮光カーテン、最高!(採光と最高をかけてる超高等テクニック)

十二月二十八日
 起きるなり、鯖の塩焼きとおにぎりとあんころ餅を猛烈な勢いで食って家を出る。

十二月二十九日
 夕方に起きて、編集。『くらいくらい公園の2021年』と題した、今年の俺らを撮った映像を二分ぐらいにまとめる。かなりやったあと、休憩がてらApex。木村くんとポテサラと。休憩とか言いながら五時間ぐらいやって、RPは始めた時とほぼ同じだった。
 編集に戻る。ガシガシ進めて、完成。みんなに送る。

十二月三十日
 夕方に起きて、家を出る。駅前で木村くんと待ち合わせ。吉祥寺に。アトレに入って酒を買い、ぺっちゃんちに。みんなで煎餅の袋詰めを手伝う。ごはんを頂く。無茶苦茶においしい。木村くんがオススメしてくれたカナディアンクラブというウイスキーがおいしくてがぶがぶ飲む。結構酔う。帰宅した時には頭が痛く、人生で一番飲んだかもしれない。風呂に入って、頭痛がしたままApex。木村くんとポテサラと。朝五時ぐらいまで。だんだん酔いは醒めていった。湯たんぽを作って、寝る。

十二月三十一日
 夕方に起きて、新宿に。紀伊國屋で『断絶』『ミラノ 霧の風景』『ソーネチカ』の三冊を買う。恋人と合流してスタバに。帰る。恋人がすぐに地面で寝だしたのでベッドに移して三時間後に起こすよ、と約束する。コンビニに行ってメシを買って帰宅。年越しの瞬間なのにガスファンヒーターの風を浴びながらコンビニメシを相変わらず食っている。2021、あんまりぶちかませなかった。いつも思う。来年こそ、来年こそ、と。とにかく『味方の証明』を仕上げること。それに集中だ。いつまで燻ってやがる。いい加減にしろ。でもどんな状態になってもきっと「まだまだ」と思っていつまでも満足しなさそうでもある。
 『断絶』を読んで、ラップスタア誕生を観る。一気に全部。eydenくん無茶苦茶良かった。確かにKOHHを彷彿とさせる抜け感だった。朝の四時だ。今から風呂に入る。頼むよ2022年。もう頼んだ。小説を書きやがれ。

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