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THE 日記(4/23〜4/29)

四月二十三日
 アップリンク渋谷の閉館が昨日発表された。実際経営は大変だったんだろうけど、パワハラ問題からの逃げにしか見えない。わかんないけど。被害受けてた人たちは穏やかに毎日過ごせられてるんだろうか。どうしてくれるわけ?

四月二十四日
 起きてすぐにポテサラと西上くんが来て、くらいくらい公園のホームページについての会議。明日の撮影についても会議。ぺっちゃんと木村くんが来て、みんなで自転車に乗って八幡山に。フットサル。キノと長尾くんが喋っているのが見えた。キノは俺と同じ高校で、一緒に上京してきた。ラジオにメールを送っていた時期、孤独感が凄まじくて、町田のベローチェで何回も励ましてもらった。久しぶりに会った。
 大学生が二百人ぐらいいて(誇張表現じゃなくてマジで)、多分フットサルサークルなんだろうけど、誰も本気でフットサルをやる気なんかなく、今日誰とセックスできるかを考えているようにしか見えない集まりだった。それを見ていた落合と足立は親指を咥えながら「いいな〜」とか「羨ましいな〜」とか言っていて、確かに一瞬羨ましそうに見えるけど、俺は本気で想像してみたら絶対途中で「これ何やってるんだろう……」て思うな、と思って、「でも本当にこの状況になったらマジ空虚そうじゃない?」と言って、ラスタカラーのデカイTシャツを着た西邑が来て、「え、西邑じゃん!来んと思いよった!」と言うと、「フットサルやる前にタバコ吸うな〜」と西邑もタバコを吸った。隣のコートに何百人という大学生の集団がいる中、こっちは十三人で本気フットサルが始まった。木村くんにキノとのツーショットを撮ってもらった。二人で大津高校の体操服を着ていて、腹の部分に「木野」「山口」とゼッケンが貼ってある。数日前に電話した時に「今度のフットサル体操服着てやろうぜ」と話していたからだった。木村くんに撮ってもらった写真を見たら自分の歯が汚すぎて引く。全然歯磨きしないから当然だった。ポテサラからも「ぐちやまの歯汚っ、て思ったわ」と次の日言われることになる。
 最初は十分間。「ラスト1プレー!」と声を出して、最後長尾くんが攻めてきたところを俺が守ろうとしたら見事にすり抜けて、「え、うますぎ!」と声を出すとそのままゴールしていた。その十分が終わった瞬間ほぼみんなが地面に仰向けに寝転がって、マジで死ぬかと思う。真っ青な空を背景に木の葉っぱが揺れているのしか見えない。休憩時間中にも長尾くんとポテサラはフリーキック練習をしていて、「なんであんな元気なん?」と俺は何回も言った。吐きそうだった。俺はもう動く気が全くなくなって、長いことずっと座って水を飲んでいたらコタローが「やるよ〜」と俺を起こしに来た。二回戦が始まる時にチーム分けを関西ズと関東ズにして戦った。俺、ポテサラ、西上くん、コタロー、西邑、日下部、キノが関西ズ。ぺっちゃん、落合、木村くん、長尾くん、足立、とっくん、が関東ズ。俺は「七分にしよう!七分にしよう!頼む!」と叫んで、七分で試合が始まった。きつすぎて何も覚えてないけど、長尾くん、日下部、ポテサラ、ぺっちゃん、のサッカー経験者四人はやっぱり上手くて、あとなぜかコタローがやたら上手くて、全然ボールが取れない。また休憩。ダッシュでポカリ買いに行く。でもなんかさっきよりも疲れてない感じがあって、西邑と足立と「準備運動ってこのためにあるんやね」と話す。いきなり始めるもんじゃない。
 三回戦が始まる時に、チーム分けを「親死んでるチームと死んでないチームにしようぜ!」と俺が言って、そこからもう親が死んでる大喜利が始まって、明らかにみんながアクセル吹かしてるのがわかった。音聞こえてた。うぉんうぉん言ってた。
俺「ポテサラ、ぺっちゃん、落合、足立、西上くん、あと誰だ?俺入っとく?単身赴任だけど!」
長尾くん「ねえ離婚は?」
俺「離婚はちょっと待って!あ、じゃあまずは純粋な死だけこっちに集まって!」
ポテサラ「純粋な死ってなんやねん」
俺「木村くんは?親死んでる?」
木村くん「死んでない」
俺「離婚もしてない?」
落合「円満?」
木村くん「円満だね」
俺「じゃあダメだ。離婚は誰だ?長尾くんと?あ、キノもじゃん!」
キノ「離婚してる」
俺「どうしようか、でも俺入ったがいいか!自殺・癌・癌・癌」
ぺっちゃん「心筋梗塞!心筋梗塞!」
俺「自殺・癌・癌・癌・心筋梗塞・単身赴任で行くぞ!」
落合「え、あいつら親死んでないの?だっせ!俺自殺だから10番つけるね!」
日下部「山崎さん来た」
俺「山崎さん親死んでるかな?いや失礼すぎるかいきなりこれ聞くの」
ポテサラ「ゴールしたら親に捧げような!」
とか、もうみんながアクセルベタ踏みだった。凄いよ。俺はみんなみたいにはきっとなれない。ゴールを決めたあとに十字を切ったらみんなから「お前は誰に祈ってんだ」と言われた。俺は誰に祈ってんだ?
 それでまたラスト1プレーの時間になって、ポテサラがとんでもない本気シュートを決めて、親死にーズが勝った。着替え終わって、喫煙所で煙草を吸っていたら、やっぱり落合と足立は「全員かわいいっすよ」とか言って大学生の集団にムラムラしているようで、俺はなんだかやっぱり女子大生たちが子どものようにしか見えないのか、「俺もうボンテージ着てないとエロく見えんわ」と言うと西邑から「性癖やめろ」と言われて笑った。背番号3をつけた知らない男が女子大生の集団に向かって必死になって喋っていて、「やるならあんぐらいやらなんね」と尊敬の眼差しを向けていたらポテサラが「みんなもっと俺の最後のシュートについて話してもいいんだよ?」と言っておもろかった。
 書くのめんどいぐらい色々あった。
 とにかく俺は二戦目らへんで転けて手を捻挫か打撲かしていて、公園で湿布を貼った。湿布を留めるためのテープを落合が切ってくれた。木村くんと落合とApexの話ばっかりしていた。
 チャリで帰った。一人一人抜けていって、木村くんが「なんかこの一人ずつ抜けていくの良いな」と言った。高円寺陸橋の下で木村くんと別れた。
 帰宅してすぐに風呂に浸かって、Apex。木村くんとポテサラと。疲れているからか俺の動きが酷い。終わったあとに「俺こんなもんじゃないんだよ本当は、申し訳ねえわ」とLINEした。明日の撮影のための小道具と衣装の準備をして、カメラの電池を充電器に差して、就寝。午前四時。

四月二十五日
 忘れ物ないか諸々確認して、恋人の家に。衣装を借りて、バス。渋谷に到着。コンビニでレッドブル買って、みんな来る。撮影開始。楽しかった。一回吉祥寺行って、小道具お借りしたところに返して、うちに移動。キノとずっと高校時代の話をする。みんなでオリジン弁当買って、食って、うちで少しだけ撮影続行。あとはたくさん喋る。

四月二十六日
 働き終わったあとにあくつさんとAsheを聴く。
 恋人の家に行く。玄関に上がりながら「こんばんは〜!元気!元気!おい!おい!おい!しゃおら〜!帰宅!帰宅!帰宅!」とか叫んでいたら寝室で寝ている恋人の姿が見えて、小声で「わ〜寝とらした」と言って、一人でコンビニ弁当食って風呂に入った。こういう時に起こさないと「なんで起こしてくれんかったと?」と言われるけど、いつも寝不足の人なのでなるべく起こしたくない。髪を乾かし終わって、恋人の横に滑り込んで、腹を素手で撫でた。というか揉んだ。どんどん手汗をかいてきて、それでもやめずに一時間ぐらい揉んでいたら段々パンの生地を捏ねている気がしてきた。

四月二十七日
 起きて、やっぱり恋人から「なんで起こしてくれなかったの」攻撃に遭う。次から起こしてみることにする。恋人を風呂に促して、バスに乗って帰宅。編集。Apex。オリジン弁当。家賃振り込む。不動産屋に電話。喧嘩。Apex。ぺっちゃんとランク行くけど全然勝てない。くらいくらい公園で電話。Apex。編集。

四月二十八日
 編集。Apex。順調にコツコツRPを上げていく。歯医者まで歩いてたら頭のおかしいおじさんが笑いながら俺に向かって何か言っていて、容姿を馬鹿にしている感じのことをなんかぶつぶつ言っていてムカついた。でもすぐに「なんだ頭のおかしいおじさんか」と納得もした。頭おかしいからって他人に何言ってもいいわけじゃないから殺すぞ。おっさんに辟易することが多い。でも歯医者のおじさんは優しいおじさんで、「着色がひどいよ」とか言われながら真っ白に磨いてもらう。コンビニで大量にメシ買って帰宅。編集。Apex。あと100RPが遠い。何回もそこらへんをうろちょろする。ボイチャのパーティーに木村くんが入ってきて、話しながらソロでランクやってたらジャンプがマスター軌道の人と同じパーティーになって、チャンピオン獲って、一気に200RPもらってプラチナに上がった。めちゃめちゃ嬉しかった。「よっっしゃ〜〜〜〜」てずっと言って、木村くんとランクに何回か行くけど、すぐにプラチナのレベルの違いを体感する。ちょっとした甘えをマジで咎めてくる。これでマイナス36スタートとかヤバすぎる。ぺっちゃんも来てカジュアルに。確実に前より強くなってる。楽しい。成長してるからちゃんと戦えるようになってる。風呂入って、編集。笑いながら編集。雨が降ってるみたいな音がする。降ってたんだけど。

四月二十九日
 雨。
 Amazonプライムから「お支払いに問題があります」というメールが来ていて、なんで?と思いながら住所や電話番号なんかを入力していたら、多分詐欺サイトみたいなやつだと気付いた。危なかった。URLもAmazonだし、ページもAmazonと全く一緒で巧妙すぎる。
 落合がツイッターによく書いていた揚げあんぱんホイップクリーム入りみたいなやつを食ったらうまかった。
 Apex。カジュアル。チャンピオン一発獲って満足。
 働きに向かうバスの中でこれを書いている。

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