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THE 日記(2/15〜2/22)

二月十五日
 起きてすぐに東京電力と電話。保留音を十五分聞かされてやっと繋がる。大喧嘩。「そっちのミスですよね?」と二十回ぐらい言う。クソ腹立つ。でも俺は数年前から、ムカついた時はそのムカつきを表明する、て決めたからガンガンに表明した。抱え込むと体調崩すから。ただ怒りを発散するというだけじゃなくて、納得できたら「あ〜そうなんすね」とも言う。あまりにも諸々が甘々だからマジでムカついた。何の反省もなくいつまでも原子力発電に頼るような会社だから阿呆で当然だった。電話を切って、いつまでもキレてても仕方ねえしキレは表明したからもういいや、と思って、煙草を吸った。
 働きに向かう。雨が止んでたからチャリに乗ったら途中で大雨が降ってきた。びしょ濡れで到着。働く。
 帰宅即Apex。西上くんがオクタンに、ポテサラがブラハに、俺がワットソンにキャラ変えしたら全然勝てなくなった。ワットソンが難しすぎる。

二月十六日
 東京電力と電話で大喧嘩第二弾。昨日のオペレーターより態度が悪くてムカつく。楽しくないなら辞めろよマジで。楽しくないことをしなきゃいけない理由がわからない。我慢する意味がわからない。「お金のため」とか言うけど、俺だってお金のために働いてる。でも楽しい仕事を自分で選んだ。それで暮らしていけてる。同じ条件でスタートしてますけど?
 ぺっちゃんがPS4を買ったらしくて笑った。

二月十七日
 日差しが綺麗で近所の公園に行くと子どもたちが大勢いた。大きな平行脈っぽい楕円形の葉っぱをみんなが持っていて、学校で配られでもしたのか、それを持ってないのは俺だけだった。子供用の自転車がたくさん停まっていて、立ち止まって見てみると全部ブリジストンのチャリだった。流行ってるのか。それかもう子供用自転車はブリジストンが一強なのか。それか凄いオシャレな子がいて、その子がブリジストン乗ってたらみんなにも「ブリジストンがいい」という風潮が産まれたのか。モスバーガーを持ち帰って食った。Apex。シルバーⅡに上がれそうで上がれない。ポテサラと久しぶりに『青春農業』の収録。みんなが来てApex順番にトリオ。十三時間ぐらいゲームをやっていたから流石に疲れた様子だった。

二月十八日
 家賃を振り込むために駅前まで歩く。無事に振り込む。オリジン弁当でおにぎりとおかずを買って帰宅。Apex。調子悪い。やりすぎて疲れているからか、エイムが定まらない。このゲームはリコイル制御が本当に難しい。
 恋人の家に。一緒に風呂入って、恋人はすぐに寝た。俺はYouTubeを観て寝た。

二月十九日
 起きてすぐにベランダで煙草を吸う。天気が良い。ふと、あ、書けるかもな、と思う。今多分何かが書けるぞ、と思って、家に帰って一人で書くことにした。恋人には申し訳ない。でもこの気持ちばっかりは後回しにできないもので、この気持ちをもう何ヶ月も待っていたので、謝って、自宅に帰った。書いた。書けた。三千字ぐらい。手応えがある。これは良い感じかもしれない。だいぶ熱中して書いて、休憩がてら西上くんとポテサラとApex。全然勝てない。誰も1キルもできない。腹が立ってきたので、ジャンプの時から敵がたくさんいるところに降りるようにしたら、一気におもろくなった。すぐ死ぬけど。すぐ死ぬけど接敵戦の練習になるし、そして十八人ぐらいが一箇所で殴り合ってる絵がおもろい。爆笑しながらそれを繰り返す。風呂入って、また書いて、寝る。

二月二十日
 起きたら昼の十二時で、あれ、早起きだな、と思ってポテサラとぺっしと西上くんは休みのはずだから、「Apexやる?」と聞いたらポテサラとぺっしはやるらしくて、やった。昨日と同じで敵がたくさんいるところに降りる作戦。おもろい。iMacが届かないのでヤマト運輸に電話したら「午後の配達が遅れちゃってて、でもあと十五分ぐらいで着きます」と、理由と時間を明確に伝えてくれて、そんな当たり前のことが嬉しい。この前の東京電力と大違い。無事にiMacが届いて、開封して机の上に置いて、家を出る。イヤホンを着けてTWICEを聴く。バスに乗る。運転手さんがマイク越しに「空いてる席座っていいですよ〜」と言って、珍し、と思いながら会釈して優先席に座った。次のバス停でみんな降りたから後ろの方の席に移動した。
 働いた。バスで帰宅。iMacの整備。最高。西上くんとポテサラとApex。恋人と風呂。湯たんぽ作る。東京電力からやっと請求書が来てたけど、重複して何枚も送ってきてる。馬鹿。コンビニに行ってそれを払う。キーボードをUSにしたから、日本語入力と英字入力の切り替えが難しい。お気に入りのウェブページ(アマゾンプライムとかUNEXTとか)をDockに追加できなくて、調べても正解が出ない。にしても、快適。凄い。恋人が柏田侑哉さんというダンサーを教えてくれて、その人のダンスが凄かった。TWICEを結構踊っていて、めちゃめちゃ上手かった。

二月二十一日
 煙草一本吸ってレモンティー飲んで外に出る。あったかい。チャリ。一時停止を無視して突っ込んできたチャリと軽くぶつかる。咄嗟に「すいません」と言ったけど悪いのは向こうなんだから謝る必要はなかった。少し後悔。働く。忙し。疲れたから帰宅してすぐに風呂。Apex。ぺっしポテサラ西上くんと。開幕敵がいまくるところに降りる、というのを相変わらず。チャンピオンにはなれなかったけど割と勝つ。西上くんはエイム力は半端ないけど立ち回りがカスで、それをずっと言っていたけど、ハモンド研究所でめっちゃ綺麗な裏取りをしていて、「その裏取り完璧すぎる」と俺は喜んだ。スナイパーしか持たずに接敵を嫌がっていたポテサラも近接のおもろさをわかったのか、一人でグイグイ行くようになっていて俺は嬉しい。俺たちの中で「開幕六パーティーとモザンビーク&殴りで戦うことこそがApex」という価値観が産まれていて、誰も来ないホットスポットで装備を揃えていくとみんなが「こんなのApexじゃない」と言い始める。「もはや撃ちたいんじゃなくて撃たれたい」と俺は言って、ケアパケが落ちてくる何の遮蔽もない野原に棒立ちになっていた。

二月二十二日
 昼に起きて、煙草を一本吸って西上くんとApex。クラブを作った。モザンビークズ。開幕モザンビークで戦いまくっているから。二時間ぐらいやり、そろそろ働きに向かう時間だから「これファイナルラストね」と言って最後の一戦に向かった。ステージはキングスキャニオンで、クラッシュサイトに降りた。目の前に二パーティーいて、モザンビーク合戦でとりあえず一パーティー倒し、テキトーにダッシュで物資を拾ってR99だかでもう一パーティーも倒した。起爆ホールドをすぐ開けて、ボルトとデジスコを手に入れて、円来てるしそろそろ行こうか、と思ったら撃たれた。スモークを焚いて真ん中の部屋に移動して、細い廊下伝いにお互い射線を切りながら撃ち合う。遠距離時には射線を切る意識が働いてるけど、近接になるとアドレナリンが出てるのかそれを忘れてすぐに詰めたり射線を切らずに撃ち合ったりする癖があるから、それを意識して、中距離だけどきちんと焦らず、射線を切りつつたまに顔出す、ということを考えていた。スモークをもう一発焚いて、投げ物を放りまくる。一個も当たらない。相手の一人が投げ物を警戒して起爆ホールドの上に上がったのが見えた。俺デジスコ付けてるから。デジスコっていうのはデジタルスコープのことで、エイムした時に相手が赤く、サーモグラフィーみたいに表示される照準器です。エイムっていうのは、銃で狙いを定める、みたいな行動のことです。グッと視点を絞る、みたいな。相手はまさか煙越しに自分のことを見られているとは思ってなかったみたいで、何の射線も切れていない屋根の上でしゃがんだまま微動だにしていなかった。そこにボルトで撃ちまくると、ボルトっていうのはライフルの名前です。相手のボディーシールドの割れる音がした。西上くんに「割った。詰めるよ」と言い、二人で前にダッシュすると、西上くんが割った方の相手と接敵して、俺はまだ無傷のレイスと当たった。レイスっていうのはキャラクターの名前です。接戦で、そろそろ俺がダウンしそうな時ぐらいに、西上くんが最初の相手を倒し終わってこっちに来て、裏から撃って倒した。円が来てる。円の説明は、めんどい。気にしなくていいです。ずーっとマップの端っことかに居ないようにするために、円状にマップが縮んでいくシステムになっていて、その円の範囲内に入ってないとダメージを喰らうシステムになっています。説明してるじゃん。円がだいぶ遠かったからジャンプタワーに乗って、ジャンプタワーの説明は本当にめんどくさい。本当にしない。ごめん。円の中に向かって移動した。それでもまだ遠くて、また近くにジャンプタワーがあったからもう一回乗って、円の中に入った。円の説明はした。さっきした。建物の中に射線が通る部屋があって、警戒はしてたものの、やっぱり遠くからスナイパーで撃たれた。すぐにスモークを焚いて回復する。レイスが一人で入ってきたので、西上くんと二人で撃って倒す。もう一人がスナイパーでガンガン当ててくるから、もう煙を焚いて引こう、と研究所の方に向かってダッシュした。さっきレイスを倒した時にボディーシールドが赤になっていたみたいで、ボディーシールドは相手に与えたダメージが増えていくごとに進化していくシステムで、赤は最高レベルのボディーシールドで、俺らレベルでは赤になることはあんまりないから、というか赤のシールドを着たのは初めてだったかもしれない。「うわ赤になってるわ」と言って、もうその時には残り三部隊で、つまり我々ともう二部隊だけで、勝てるかもしれない、と思った。建物に入ると目の前にバンガがいて、背中に向けて撃った。紫のバレスタが付いていたからほぼ全弾ヒットしてシールドを割った。すぐにスモークを焚いて、スモーク越しにデジスコで撃つも、なかなか倒れず、多分かなり強い人だった。西上くんと二人がかりで倒して、回復すると、「いつもひよってここで固まるけんさ、なんかそのせいで負けとるけんもう敵探しに行こうぜ」と言った。西上くんも「いいっすね」と二人で研究所を出て、ザ・ケージの方に向かった。と言ってもここでクリアリングミスをするのはもったいなさすぎるから慎重に進んだ。途中に岩山があったから、そこに乗って様子を見ようとすると、真下にレイスが走ってきた。俺と西上くんがそれに気付いたのはほぼ同時で、俺は上から撃とうと構えると、西上くんはもう降りていて、目の前でタイマンでレイスを倒した。スモークを焚いて、「シールドだけ着て」と言って、するとさっきまで俺らがいた高所にもう一人がいて撃ってきた。それほど当たらず、すぐにもう一発スモークを焚く。スモークからはみ出すように動くと、相手が岩山から降りたところにいて、俺と一対一になった。相手も赤シールドを着ていたけど割って、西上くんは俺の戦っている場所がわかっていないみたいで、「どこやどこや」と言って、遮蔽物のないシンプルなエイム勝負になった俺は、あ、負ける、と思った。その瞬間に煙の中から西上くんが現れて、R1ボタンを押してG7スカウトを連射した。画面にデカデカと『YOU ARE THE CHAMPION』と表示されて、俺と西上くんは叫んだ。全てが完璧だった。ミスが一個もなかった。満たされまくった。あまりにも満たされた。窓を開けると外は暖かくて、椅子にのびのび座って陽の光を浴びながら、さっきの戦いの感想を西上くんと喋りながら煙草を吸った。煙と日差しが混ざって、光りながら溢れた。
 自転車で働きに向かう。働き終えて、今日はストファイのアプデで、アプデ項目を読んでいたら、ミカが強くなっていた。え、と思った。新しく導入されたVシフトのシステムがミカと相性悪そうで、今までの五年間、アプデでミカが強化されたことが一回もなかったからめちゃくちゃ嬉しかった。そしてリュウも強化されていた。Twitterでプロの人たちの反応をチェックしていると、やっぱりウメさんがリュウにキャラ変えする様子で、「何年待ったと思ってんだ〜」と言っていた。大会でウメさんがリュウ使うのを観れるのか、泣くかもな、と思った。
 幡ヶ谷のダイエーの下に渋い地下街があって、マックもそこにあるらしく、やってるかな、と思って入ってみたら流石に二十二時以降はやってなかった。ダイエーでビールと餃子とモナ王を買って、恋人の家に帰宅。一緒にお風呂入って、今からごはん食う。ウメさんの配信を流しながらこの日記を書いている。ウメさんがリュウを動かしている。凄い。

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