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THE 日記(4/30〜5/8)

四月三十日
 それで昨日は仕事から帰ってきて、木村くんと四ツ倉くんとApex。四ツ倉くんはずっとダイヤで、一緒にやれて嬉しかった。俺と木村くんが死んだ状態で、ファイトナイトで2パーティーに挟まれた時の四ツ倉くんの動きがヤバかった。そして何よりも朗らかな人で、一緒にやれて楽しかった。
 少し前に、野良の人からパーティー申請が来て一緒にカジュアルを回したことがあって、俺はその時ボイスチャットをオンにして一人で「上に敵いま〜す」とか「肉回復ないや〜」とか言っていたら最後に「すいません、ありがとうございました〜」と女の人の声がして、ということがあって、夜中にその人だけプレイ中になってたのでパーティーに誘ってみたら入ってきてくれた。それで話しながらカジュアルに行った。ただ、なんだか話が噛み合わないというか、俺の距離の詰め方がキモかったのか、単にお互い会話が苦手だからなのか(得意な奴なんかおらん)、まぁでもこれから仲良くなっていくもんか〜とか思いながらあんまり集中できずに朝六時ぐらいまでやった。「何かを根本的にそもそも諦めている」みたいな印象の人で、俺にもすぐ諦める部分と絶対に諦めない部分があって、そのズレが決定的な壁として立っている感覚。難しいな、と思ったし、難しくて当然なのをついつい忘れる。だから普通だった。
 昼に起きて、編集やったりApexやったり部屋の掃除やったり洗濯やったり。高円寺に行って、さわやこおふぃでキャニスターと豆を買う。帰りにセブンイレブンに寄ったら、店の前にあの何日か前に俺を見て笑っていた頭のおかしなおじさんがいて、出入りする人たち全員に対して馬鹿にするようなことを言ったり指差して笑ったりしていて、左手にはお酒を二本持っていた。アルコール飲むと豹変するタイプの人なのかもしれない。にしても怖い。ベビーカーを押した夫婦とかがその人の前を通る時なんかヒヤヒヤした。
 Apex。ハボックとR-99の練習。四ツ倉くんに「好きな武器何ですか?」と聞いたら「R-99ですかねぇ」と言ったので、「うわ強い人だぁ」と笑って、俺も強くなりたいから使うようにした。やっぱり反動がデカくてムズイ。ただどっちも使えるようになったら強い。射撃訓練場で練習したらちょっと使えるようになってきた。

五月一日
 編集やらApexやら。射撃訓練場に入ってR-99撃ちまくる。楽しい。めちゃめちゃ気持ち良い。Apexのやりすぎによって日の境界線がないまぜにされとる。
 夜、恋人と喧嘩。別れようと思っていたしそうも言ったけど別れなかった。三年間お互いのことを深く知るために頑張って、知った結果やっぱり合わなかったね、みたいなことは全然起きるだろうしだからまぁ悲しいとかじゃなくて、仕方ないよね、ということも言ったけど、なんか別れなかった。

五月二日
 覚えてはいるけど特筆すべき出来事なし。
 いやあった。恋人と『大豆田とわ子と三人の元夫』の二話と三話を観る。エンディングのラップが最高。そこでブチ上がる。肝心の本編は今のところそれほど俺にはフィットしてこない。けど、二話の苺タルトの所が凄かった。普通の脚本家が置きに行くところで坂元さんは大振りしてくる。空振ったらどうすんだろ、と思うんだけど空振るところを観たことない。

五月三日
 昼に起きてApexランク。チャンピオンを二発獲って、プラチナⅢが見えてきた。マジで?と思う。上がるの?
 働く。忙し。疲労困憊で帰宅。Apex。全然勝てない。ムカつく。

五月四日
 Apex。全然勝てない。ムカつく。何が起きてんだ。いくらなんでも勝てなさすぎる。ムカつきがヤバい。働きに向かう。帰宅してまたApex。明日から新シーズンスタート。ぺっしと落合とカジュアルに行って、ウィングマンで無茶苦茶に倒した。気持ち良かった。明日、鯉のぼりを見に行こうと恋人と約束して寝る。

五月五日
 恋人の体調がとても悪いようで、鯉のぼりはまた来年になった。雨も降っていた。薬局とスーパーに行く。あの変なおじさんがまたいる。今日はキャップを被ってエレキギターを持って、傍にワインボトルを置いていた。怖いよもう、と思いながらガン無視で横を通る。オオゼキでしこたま食料買って帰宅。恋人に薬を飲ませる。
 Apex。新シーズン開幕。射撃訓練場でヴァルキリーを使う。強いだろこのキャラ、と思う。新しく導入された弓の武器も使う。強い。ランクマに行く。シルバーは気楽だから楽しい。
 恋人が「お腹空いた」と言ったのですき焼きを作った。ただ、体調悪い人にすき焼き作るのは違うだろ、とすぐに思った。「すき焼きじゃなかったねこれ、ごめん」と謝った。簡単に作れた。無茶苦茶うまい。
 編集とApexを交互に。意外と編集が結構進んだ。プレステの電源を切ったあとに「なんだったんだろうこの時間」と思うのが増えてきた。でもじゃあ何をすれば満足なわけ?お前は。
 恋人とハーゲンダッツを食おうと思っていたのに眠すぎて食えなかった。

五月六日
 起きて、窓を開けて、晴れた昼間の匂いが風に乗って入ってきて、換気扇の下で煙草吸って、パイナップルジュース飲んで、Apex。勝てない。凄い空虚な気がし始めている。これをやってどうなるんだ?という。楽しいからやってるんだけど。昨日の夜久しぶりに少し本を読んでみたけど全く入ってこない。読めない。書く気持ちもあんまない。前みたいに戻ろうとも思ってない。書きたかったら書くだろうし。きっと何か諦めてるんだろう。でもそもそも書くことって諦めるとか諦めないとかとかは関係のないものだから、そこを脱したのは良いことだと思う。素直に自然に生活して選択したものを行っていくべきだ。
 久しぶりにチャリに乗る。気持ち良い。働く。あくつさんが「夏休みみたいな日だね」と言って、俺は店の棚にビスを打った。川又さんとも話せた。なんか本当にこうなんだよな、と思った。やるんだったらただ一生懸命やりたいだけなんだよな、小説も脚本もフヅクエもくらいくらい公園もApexもストファイも。笑いたいからそのためだったらどんな苦しい思いもするよ。ただ「おもろいな」と思いたいだけだから、おもろさが無さそうだったら辞めるよ。何事も。ふと、そのことをどっかの誰かに馬鹿にされているような気がする瞬間があって、でも、何やってもマジになれないお前の方が可哀想だよ、と思う。自分は今周りにある関わっているものに関しては、「やるなら極めよう、極めたら爆笑が待ってるはず」という気持ちがあって、そう思えていることが爽やかさを齎した。

五月七日
 働き終わって家に帰ったらぺっちゃんとポテサラが来て、ガレージバンドとLogicを使って音楽の作り方をレクチャー。それが終わるとポテサラは俺がApexやってる横で腕を組んだまま仰向けで、いびきをかきながら寝始めた。ぺっちゃんは帰った。「ポテサラ、ポテサラ〜」と何回呼んでも全く起きない。電気が点いてるリビングの固い床の上で隣には「クソが〜!」とか叫んでる奴がいる横で寝れるの凄いと思った。笑った。

五月八日
 名刺を印刷するために東武東上線に乗った。初めて乗った。大山駅で降りて、フジタさんに会った。久しぶりだった。印刷してもらう会社に出向いて、たくさん話す。山住さんがとても優しく真摯に向き合ってくれて、活版印刷にするであるとか、紙の材質であるとかを色々提案してくれた。なんかふと、自分のことにこんな真剣に考えてくれる人が今目の前に二人いて、でもフジタさんは会うの二回目だし、山住さんは初めてだし、とても幸福だった。
 駅前の回転寿司を食って、帰る。
 木村くんとぺっちゃんとApexをやる。それを配信してみようと思って、した。ストファイを配信してた時は視聴者数ずっと0だったけど、Apexだと十人ぐらいは観てくれてて、楽しかった。しかし今のゴールド帯はきつくて負けまくる。
 コンビニのおにぎりとカップラーメンを食って、ぺっちゃんと落合とまたApex。「なんか今日良い気候じゃない?」と聞いたらぺっちゃんが「良い」と言った。「夏休みの初日みたいだわ」と俺は言って、本当にそういう爽やかな気分でずっと自室の安い椅子に背中を預けてのんびりとした安らぐ気分だった。

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