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vol.36 時価総額はトヨタの倍!台湾発半導体メーカーの強みとは

こんばんは!
たかみんです。

世界の半導体受託生産の半分以上を占め、トヨタの倍以上の時価総額を持つ台湾の企業を皆さんご存知でしょうか。

その企業はTSMC(台湾セミコンダクター)と言い、あのFacebookより巨大な企業へと成長しています。

今回はTSMCとはどのような企業で、何が強みなのか解説します。

TSMCは1987年に台湾で設立された半導体製造会社です。

世界中に複数ある半導体メーカーのなかでも、他社が設計した半導体を受託製造する「ファウンドリー」という会社にあたります。

TSMCに半導体製造を委託している企業としてAppleやIntel、NVIDIAなど、そうそうたる企業が並んでいます。

その技術力と成長は凄まじく世界から工場建設を打診されています。

日本ではSONYとの工場建設が決まっており、工場の運営予定企業にSONYが約570億円を出資するほどです。

また、今年2月には投資額が計画より1800億円多い1兆円になると発表しました。

このようなTSMCの強さのワケはなんでしょうか。

それは
✅世界最高水準の技術力
✅世界屈指の企業とのネットワーク
✅高い営業利益率
にあると考えます。

それぞれ詳しく解説します。


✅ まずTSMCの高い技術力について

従来では、製造工程のみを請け負うTSMCのようなファウンドリーは、ただの下請け企業のような見られ方をされていました。

しかし、世界のトップクラスのファブレス企業の製造を請け負い続けてきたことで、TMSCは世界最高水準の製造技術の蓄積に成功しました。

これにより高品質な半導体が必要なメーカーはTSMCに頼らざるを得なくなります。

TSMCの顧客はAppleなど大手企業が中心ですが、顧客よりもTSMCの方が立場が強くなりつつあります。

実際、TSMCしか量産ができない導体も出てきており、最先端の半導体を製造するにはTSMCの協力が欠かせません。


✅ 続いて、世界屈指の企業とのネットワークについて

TSMCに半導体の製造を委託する会社は世界でおよそ500社に上り、世界の半導体受託製造市場の半分以上のシェアを抱えています。

そのため、TSMCはこれらの会社から依頼を受けながら、世界の需要を把握でき、強気な価格交渉までも可能となっています。

この圧倒的な技術力と価格交渉力により、TSMCは
✅ 高い営業利益率を実現しています。

営業利益率が高いということは、事業によって生み出された利益を、より多く再投資できることを意味しています。

半導体の受託製造という技術力が武器となる領域において、利益の再投資は不可欠であり、どのくらいの規模でどのくらい効率的にできるかが非常に重要です。

この点において、TSMCは他の半導体受託製造会社より、圧倒的に抜きんでていると言えます。


ここまで、半導体を製造する半導体ファウンドリー・TSMCについて、その凄さや現状を解説しました。

IT技術の進化と普及に伴い、半導体の需要はどんどん高まっており、またその進化にも期待が注がれています。

特に、新型コロナウイルスの流行は電子機器が必要とされるシーンがより増えたこともあり、需要が供給量を上回っている状態です。

そんな中でトップシェアを誇るTSMCは、その時価総額からも分かるように、世界レベルのトップ企業と言えるでしょう。

日本に工場の新設も決定しており、今後さらに話題に挙がるシーンが増えると考えられるので、しっかりチェックしておきましょう。

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