2023 IRONMAN World Championship@Niceを終えてPart2

水曜日の夜の帰国後、木曜日の朝に記事を書いています。
レース後は3時間以上の連続睡眠が取れない日々が続いています。
今日はレース振り返りを中心に。

前日の睡眠と当日出発まで

土曜日の夜は18時に自炊食事、21時に就寝し4時起床で7時間の睡眠を図る。
4時前に自然に目が覚める。朝食は、日本から持ち込んだカップのきつねうどんとご飯。補給ドリンクの調合とゼリー飲料のボトル詰めを終え、日焼け止めワセリン、ウエア等の身支度を整え、5時のウェットスーツ可否判断を待つ。水温24.8℃でノンウェットの発表。肩周りが動かしやすく、選手がウェットを着ないのであれば個人的には好都合。2キロの道を歩いて会場へ。

スタートまで

5時から会場までの道に、参加者のトラム待ちの姿を見つつ歩く。
エイジグループは7時スタートだが、私は7:40の最終ウェイブなので時間には余裕がある。30分程で会場入りし、周りの参加者と談笑しながらバイクセットアップ。ボトルをセットアップすると特にすることもないので、スイムスタートエリアに向かう。PROのスタートから1lap目の20分を海を見て過ごし、スタートの列に並び始める。

スタート

特にターゲットタイムを設定していないのだが、バイクは置いておいても、スイム、ランは6月のケアンズのタイムを意識する程度で、緊張感はなかった。つまりIRONMANの距離を完走することに不安はなかったと言うことだと思う。ケアンズの際はターゲットタイムがあったので緊張感があったことが違い。

Swim

試泳、アップ等はなく、入水して1分くらいでフローティングスタート。
875m程度の変則折り返しコースで2往復に近い。
1往復目の往路は泳げそうな人にドラフティングさせてもらい好調だったが、
1往復目の復路にどうも周りのコース取りに疑問を感じ単独泳。ここで少々リズムを崩す。2往復目は周りで泳いでいる人の泳力が下がってきて、前のウェイブの人も落ちてきて自分のペースも上がらず淡々と泳ぐ。
とにかく水が綺麗で波もなく泳ぎやすい。
いつも通り頑張らずにスイムアップ。1:13:26(3796m)結果としては良かったようだ。次回はスタートからドラフティング位置決めて1:10程度を狙いたい。
スイムupではボランティアがスイムスキンを脱ぐのを手伝ってくれた。
正直3.8キロでは足りずもっと泳いでいたかった。

バイク

バイクトランジションエリアが海岸線に沿って長いので、バイクラックまで3分ほどかかる。カーフカバー、アームカバーをここでつけなければいけなかったので、いつもより更に時間を余計に使い、T1に7分かけようやくバイクスタート。

海岸線に沿って西へ平坦路を8キロ進む。路面も風も悪くないが、流石にTTバイクには抜かれる。海岸線を後にして徐々に山岳コースへ。序盤から斜度15%の勾配が襲い掛かるが、まだまだ余裕を持ってこなす。路面に所々オレンジ色でマーキングされたgapとスローダウン用のバンプがあり、気をつけながら進む。今回はロードバイクでの参加だったが、DHバーの間に挟んだボトル(中身はジェル)がバンプで落ちそうになるので、中身があるうちは手を添えて落下しないように進んだのはストレスだった。その後も5〜10%の勾配区間が続き、たまにあるラウンドアバウトや下り区間での落車を横目に、注意しながら進む。最初の60キロ通過で3時間。。平坦コースなら100キロを通過している頃。これは長丁場になりそうだ。

60キロ通過後は少し勾配も楽になる予想をしていたのだが、アップダウンの繰り返しで全然楽にならない。90キロ地点あたりから台地のようなコースになり、120キロくらいまでは0±5%程度の緩斜面の繰り返しで、120キロ地点くらいから最初のダウンヒルが始まる。が、ここのダウンヒルは再度のヒルクライムの序章で、また淡々と登ることになる。最高点140キロ地点で既に5:45かかっていて、平坦コースならランに入っている頃。。
ここからは海岸線まで20キロほどのダウンヒル区間。リムブレーキでも全く問題なく、速度オーバーにならないように進むが、TT勢は手こずっているようで、いくつかのグループをまとめて抜く。ダウンヒル区間で後続に抜かれることはなかった。再度海岸線に出て東への平坦路。最後の数キロはランコースを見ながら走る。
バイクラップはなんと7:09かかり(Ave25km/h)。今回一番の反省すべきところだったように思う。練習不足で登れなかった。
また、ケアンズに続き100キロ地点くらいで一度嘔吐してしまった。これは補給摂取直後にDHポジションを取ると大腿前部が胃に当たる事に起因しているようだ。その後修正はできたので今回は大きなダメージにはならなかったのが救い。

ラン

バイク終了後の余裕度は過去いちばんあったように感じた。が、安全マージンを取っている様でも5,6キロあたりで腹筋と胃が苦しい。今回はバイクのヒルクライムで腹筋を使い切っているらしく、5min/kmのフォーム維持ができなくなってしまった。特に42キロ走ることに不安は感じなかったので、無理をしない程度に走るが、7min/kmまでペースを落としたことは誤算だった。既にタイムへの執着もないので、食べたくもないジェルを摂取することに抵抗があり、ひたすらフルーツを食べいていたことが影響していたのかもしれない。ランパートは4:16。

FINISH〜リカバリーエリア

FINISHタイムは12:54:23。うまく進めてもこのコースでは11:30から12:00くらいだった気がします。
今回は、特に終盤は余裕持って終えて、次につながる苦しい印象を持たないようにすることを心がけた。具体的にはリカバリーエリアで食事をすること。ケアンズでは全く胃が受け付けなかったので、ピザやビールを飲みながら、日本選手同士で談笑できたことが大変良かったと思います。

振り返りと次回展望

初ロングとなった昨年の佐渡A(’22年9月)からIMケアンズ1(’23年6月)を経て、今回のニースWorld Championshipと、周りの方々のお支えも受けながら、キャリアが短い割にはうまく経験を積めてきていると思います。複数のレース(コース、気候)の違いや直前のトレーニング量、体のコンディション等のデータも蓄積されて来たので、今月はまた将来に取り組むことをゆっくりと考えていきたいと思います。

今後は’24年2月の別府大分毎日マラソンに向けて、ランの体を再構築し、
’24年6月のIMケアンズでサブ10が出来る様に事を進めていきたいと思います。


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