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よんもじ vol.7 一句感想

 今回は亜未さんが編集・公開担当ということで、秋をじんわり感じることができるデザインになっているのではと思います。なにげに自分の番が来るわけですが、おなじみCanvaの使い方をすっかり忘れていそうな気がして不安です……デザインも考えておかないと……と言いつつ、締切ギリギリに「やっべ、冬ってどんなだっけ」なんて言ってそうな気がします。いや、言わさねぇぞ!?(セルフツッコミ)
 というわけで、いつもの一句感想です。おなかがすくネプリになりました。


一句感想

新米や大事なことは二回言う  藤田亜未

「今日新米やねんで、新米」
「新米ねぇ」
「水ちょっと減らして炊いたけどやわらかいかもしれん、新米やから」
「わかったっちゅうねん」
 っていうやつ。毎年、新米の季節になると親とこんな会話をしてしまう。新米って大事なことなんですよ。え? 大事なことは他にあるんじゃないか? まず、新米であることから会話がはじまるんです。新米だからね。


派閥出て出世の遅さにごり酒  諸星千綾

 出世より大事なことって、自分でいられることとか、家族との時間が確保できることとか、趣味に時間を使えることとか、人それぞれにあって。だから、派閥を出たから出世ができないなんて会社なら辞めちまえとも思うけど、まあそれもそれぞれなので。そんな会社ならほどほどに働くのが賢い気もする。わたしはお酒を飲まないのでわかりませんが、ドロッとした人間関係みたいなものが清酒にはないとろみと相まってやるせなさを感じます。


爽やかに豚の大陸食らひけり  西川火尖

 豚の大陸ってなんだ、と思ったんですけど、チャーシューのことか……? いやまあ、畜産としてはここも豚の大陸ではあるのかもしれませんが。今回、火尖さんは「麺吟」に挑戦しております。この「麺吟」、ラーメン好きの友人が「いいね。実際に吟味して、吟じるってことね」と謎の感銘を受けていておもしろかったです。わたしには「食って詠んだだけ」なんですけど、違うよね、わかるよ。そうじゃなきゃラーメンでそんな爽快な句読まんよ。あぶらギトギトのラーメンで「爽やかに」って言える麺バカぶり、わたしは好きです。


余談

 前号が「アイドルファンのお気持ち表明連作」だったので、今回はシンプルにテーマ通り作るぞ、と思ったものの。いつも食べているものしか出てきませんでした。ラムカレーはたまにしか食べないですけど、さすがに。最後、紅茶と珈琲ですからね。どないなっとんねん。飲みすぎやろカフェインを。

星飛んでクリームシチューの鍋に蓋

 栗原はるみさんのシチューのルー(顆粒)がものすごくおいしくて、我が家のクリームシチューの味になっています。最後の晩餐はやっぱりクリームシチューかなぁ。

 今回もよんもじをお手に取っていただきありがとうございました。まだの方は今からでも間に合いますので、ぜひお手に取ってくださいませ。
 それでは、また次回。次は久しぶりにわたしがデザインします。さて、なにをどうしようかな~(なにも決まってない顔)

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