#5 FIRE 月々いくら貯めればいいの?〜複利編〜FIRE達成一人暮らしの場合
今回は、実際の具体例を用いて一人暮らしの人が完全にFIREを達成するためにお金を月々いくら貯める必要があるかを検証していきます。
前提条件として、国税庁が発表した会社員の平均年収が433万円。月の手取り額の平均を25万円。賞与を60万円(年2回)とします。
25万×12ヶ月+120万=420万円
※税金はいったん無視して考えます。数字のキリがいいのでご容赦ください。
20代から始めると初めは給与が少ないですが年齢を重ねるにつれて給与が上がると想定して平均的な数値を用いて検証します。
・25歳サラリーマン 1人暮らしの場合の例
家賃:5万円。光熱費2万円。通信費1万円。遊ぶお金は3万円とします。
貯金できる額は月々14万円。ボーナスは50万円貯蓄するとします。
※25万-(5+2+1+3)=14万円。
ボーナス50万×2=100万円。
⇒1年間で貯蓄できる金額は268万円とします。
※14万円×12+100=268万円
この268万円を投資信託などの投資で年利4%で運用していきます。
※年利4%というのは、投資の世界でインデックスファンドで運用したときの理想的な運用利回りです。アメリカのS&P500だと3~7%は期待できます。平均的な数値にならして4%としています。
では、検証開始。
1年目:268万円×1.04=278万7200円
2年目:(278万7200+268万)×1.04=565万5688円
3年目:(565万5688+268万)×1.04=870万524円
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15年目:5580万9743円
つまり、上記の計算だと、15年目の40歳で資産5580万円となり、年利4%で運用すると223万円の不労所得が毎年入ります。
はい。FIRE達成しました!
FIRE達成といえる理由は、年間の支出よりも不労所得による収入が上回った状態です。
本例のサラリーマンは年間支出が11万×12=132万円。
40歳の地点で223万円の不労所得があるので、今までと同じ生活をしていてもさらに100万円程度余る計算となります。
生活水準を変えないのであれば、約3500万円の資産で不労所得が140万円となります。つまり、下のグラフでいうと11年目に達成できています。
つまり、36歳の地点でFIRE達成できているということになります。
以下、実際のシミュレーション例です。複利は曲線的に資産が増加していることが分かります。
この検証で分かったことをまとめます。
・普通のサラリーマンでも節約して貯金すればFIRE達成は可能。
・年間に貯める金額が多ければ多いほど早くFIRE達成できる。
・1年間の支出が少なければ早くFIRE達成できる。
・複利の効果を使って投資して運用する必要がある。
・今回の例はかなりケチって貯金していますが調整可能。
・ただ、お金の使い方を見直して貯蓄額を増やす工夫が必要。
結論:月々14万円+ボーナス50万×2貯蓄できれば36歳でFIRE達成可能である。
生活水準を下げるか、運用期間を延ばすことで月々の貯蓄推奨額は減らすことは大いに可能です。実際にこの数字は相当努力しなければ達成できません。(ちなみに私も届いていません。)
しかし、一般的なサラリーマンの収入でもFIRE達成することは大いに可能であることが分かりました。
今回は一人暮らしの場合で検証しました。将来結婚して子供も欲しいと考えた場合はさらに必要資産は増えます。
次回は、結婚と子供がいる前提でFIRE達成するにはいくら貯める必要があるのか検証したいと思います。
それではまた~