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大学院生わい、奨学金という名の学費ローンに頼る

おはよう諸君。
今日は、僕の過去の極貧大学院生ライフの一端をご紹介したいと思います。僕はすでに自己紹介の投稿にて書いたとおり父からの遺産相続によってある程度まとまった財産を手にしたわけですが、しかしながら、それまでは非常に貧しい院生生活を送っていました。

とはいえ、大学院生として、授業料減免制度や給付型の奨学金をとれるのではないか、という疑問をもたれる人もいらっしゃるのではないでしょうか。

非常に残念ながら、僕は、授業料減免制度や給付型の奨学金をとれませんでいた。

まず第一に、我が家はキャッシュフローが非常に悪かったにもかかわらず、父の所得(世帯所得)がそれなりに高かったことが原因で、授業料減免制度の対象になることができませんでした。うちの大学の授業料減免制度は、扶養者、そして世帯の収入が審査基準のきわめて重要なファクターとなっていたがゆえに、僕は授業料の減免対象になれませんでした。一応、お恥ずかしながら申し上げておくと、僕は学内番長として、学部時代に執筆したゼミ論文が学部における最優秀論文として表彰されたり、学内GPAも非常に高かったのですが、非常に遺憾なことに、修士1年目から授業料減免の対象にはなれませんでした。おそらく、うちの大学は、扶養者の収入という「明確な基準」のもとで、「経済的に恵まれていない大学生を優先して十分に救済する」という方針をとっていたものと思われますので、僕が減免対象になりえなかったことは仕方のないことだと思っています。

第二に、給付型の奨学金もとることができませんでした。僕の研究分野との関係から申請したことのある給付型の奨学金(研究費)は、日本で最もメジャーといえる日本学術振興会の学振(DC2)だったのですが、非常に残念ながら学振をとることはできませんでした。書面上の経歴と学振の申請書では十分にアピールできなかったので、僕の力不足が大きかったと思います。また、これは完全に言い訳なのですが、僕の研究分野では、博士論文または博士論文に相当する論文を提出するまでは、つまり、修士課程では公表論文を一本も出さない文化が浸透していることが、尾を引いたのではないかと思っています。

いずれにせよ、授業料減免も効かず、給付型の奨学金をとることもできなかった僕は、修士課程から博士課程までの授業料のほぼすべてを日本学生支援機構の奨学金から借り入れ、そこから授業料を支払うことになりました。その額、総額、数百万円にのぼります。

このことから、僕は、非常に経済的に貧しい大学院生ライフを送る羽目になってしまいました(涙)。もちろん、大学から依頼されるTAやアルバイトなどでわずかばかりの副収入を得ていましたが、授業と論文執筆の負担により、思うようにお金を稼ぐことはできませんでした。その結果、洋服は、夏はイオンで購入したセールの500円のTシャツ、冬はユニクロのセールで購入したライトダウンなど、お昼ご飯を節約のために生協で売ってる200円くらいのおにぎりとソーセージと卵焼き付きのミニお弁当を食べ続ける節約生活を送る羽目になったのです。僕のこれまでの院生ライフは、文字通り、貧乏と隣り合わせだったのです。

ですので、現在、博士課程の院生に対する文科省の経済支援のあり方について巷を騒がせているのですが、僕自身もまた、多くの博士課程、そしてまた修士課程の院生たちと同様に、経済的に非常に苦しい生活を送っていました。そして、博士課程修了後には、「特に優れた業績」による免除が認められぬ限りでは、文字通り、日本学生支援機構による奨学金の返済生活が始まることになるかと思います。

今日のnoteはこれにて終了です。Twitter(@firemezasuinsei)もやっておりますので、ぜひフォローしていただければ幸いです。また、父からの遺産相続によって、ある程度まとまった財産を手にした僕ですが、未だに貧乏思考が染みついております。ぜひ、noteから下記ページの「気に入ったらサポート」ボタンを押して、サポートしていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。


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